18、19歳厳罰化、衆院を通過 逆送対象を拡大、少年法改正案
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「北風と太陽」
私は薬物依存専門ではなく、愛着障害をお持ちの方も診察する精神科医です。
愛着障害と薬物依存。
薬物依存は医学的アプローチだけではなかなか完治できません。
再発することが非常に多いです。
薬物依存を起こす根底には愛着障害があります。
「北風と太陽」の関係です。
愛着障害を癒すこと。
薬物依存を乗り越えることは同列です。
愛着障害が根底にあって起きてしまう依存症は、アルコール依存症、ネット依存症様々です。
とりわけ深刻な依存症には覚せい剤・麻薬などがあります。
薬物依存は、快楽や恐怖を和らげます。
薬物に依存してしまうのは人間不信による不安や恐怖を常に抱えているからです。
人生で最初に出会う、両親との安定した関係が愛情を注いでくれない、または様々な理由で甘えさせられず過干渉、反対のネグレクトを繰り返されて育つことを想像してみてください。
愛着障害になってしまう可能性が高いです。愛着障害の人は、ずっと愛着障害を抱えて生きてしまうのか?否、人様との出会いです。
出会うべき人(武道、勉学、趣味を通じて)に出会うと、傷ついた愛着が癒されていきます。
愛着障害による各種依存症も乗り越えることが出来ます。
「北風と太陽」太陽も必要です。
注目のコメント
この件について、「少年法厳罰化は抑止になるはずだ」と賛成している方のコメントがとても多いのですが、本当にその効果はあるといい切れるのでしょうか。
すでに実名報道が可能な成人による犯罪の再犯率が2019年度48・8%となり、過去最悪といわれています。再犯の理由は、当事者の声から聞く想像の範囲を超えませんが「自分が犯罪者だとまわりのひとが気づいてしまうかもしれない」という恐怖心や、自らラベリングしてしまうことで人との距離感をうまくとれず、自立して人生をやりなおしていく過程で、良きネットワークにアクセスする前に、痛みをわかってくれるけども、裏社会の安直な道に引きずり込まれる人もいます。
ネット上に起訴後の犯罪歴の実名が残るという消せないデジタルスタンプは、人生の再チャレンジにとって、とても大きなハンデになります。
保護され、少年院の愛情をかけてもらえることを知り、育て直しの教育の中で、変わっていけるひともいます。
誰からも受け入れ話を聞いてもらえなかった子が、愛情をかけてもらいながら倫理感を覚え、寄り添ってもらい、変わっていく。
そんな子どもたちがいるはずです。
早い段階で「犯罪者」という烙印をデジタル上に置かない施策を求めます。