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足並み揃ってなかったら無理だよなぁ。
医師が一斉にやめた理由。給料が他の病院より少ない医師に許されていた「研究日」と称する外勤日。いわゆるバイト。それで足りない分を補っていたけれど、その研究日がなくなってしまう、と。しかしその分の給与は増えず。
私がいた総合病院でも、研修医やレジデントの先生は休みなんかなく、とても給料に割に合わないだろうなと思っていた。医師は高給というけれど、あくまで一部の医師なんだと思う。開業できるようになれば、という感じ。
でも、例えばクリニックとか開業したとして。それって診療の点数をいかに効率よく稼ぐかってことになるから、人間全体を見るのではなく、部分的に診療するに止まるんだと思う。そういう病院ばっかり。でも、一方で、現代の人間は、生活習慣病をはじめ、不定愁訴だったり、アレルギーだったり、慢性疲労だったり、部分的に診ていては解決できない人が多い。脳梗塞があるのに、腸が出血しているから血液をサラサラにする薬は使えない、とか、透析を受けなきゃ死ぬのに認知症が入ってきて安静にできない、とか、そういうこと。
人間の一部を切り取って診る分野も大事。でも、全体を診る先生は経営しにくい仕組みになってしまっていると思う。
そういうふうにしか生きていけない医師の世界だから、辛い研修医や下っ端医師の時代を終えたらある程度お金稼ぐ方向になってしまうんだろうなぁ。
西洋医学に頼りっきりなんだよなー。
休日に生活費のためにバイトに行くなどして100連勤をしたこともありました。周りの大学病院の医師も皆そうでした。
アカデミックな様々なことを勉強できる、経験できる環境ですが労働に見合った給与体制も確立すべきだと思います。
高給取りのイメージがある医師ですが、開業医や市中の勤務医と違い、大学病院の勤務医は本体(つまりメインの勤務先)からもらう給料は非常に安価です。それを「医局」というステージが用意するバイトでまかない、生計を維持するのが常です。(毎日働く大学からの総給料<週一の外勤の総給料、も良くある話)
医師は学会費や書籍日はじめ、記事にあるように出費も多い職業です。大学に所属する医師では一定期間大学院に行くことにより、無給期間も発生します(いわゆる無給医問題にも繋がります)。
確かに教授など有名な方は原稿料などもあり、収入は高額になりやすいですが、大学医療の現場を担っているのは若手~中堅であり、子持ち世代なども多いのが現状です。そんな中、突然の外勤禁止や給与削減を提示されれば、正直「生活の糧を失う」というのがリアルな感想です。
この100人の中には、大学での研究や高度医療を担う意思を持ちながら、泣く泣く諦めて他へ移った人もいるでしょう。
コロナにおける罰則の件、学費の件といい、女子医大の最近の方針には、「現場の人」を無視した方策が多い印象です。医療(に限らずですが)は人なくして成り立ちません。今後が危ぶまれます。
PS
病院のメインの診療科は当然、内科です。ここで170人中50人、約3割がやめたというのは、病院の運営の根幹に関わりますし、他科の診療にも大きな影響が出ると思います。
アメリカのスタートアップがその分野の世界的な権威をアドバイザーとして雇おうとした際に報酬の安さに驚いて、逆に心配していました。
以下、産業医という立場としてのコメントですが、これまで痛い目に遭って初めて労務環境について真剣に考え出す組織を多く見てきました。
身も蓋もない話ですが、労働者側がもっと自分に正直になってより魅力的な組織を選ぶことが結果的に組織の働き方改革を最も推進すると思っています。
私は副業の労働時間など管理しなくて良い、通算しなくてよい、それでも適法、そんなことしても誰にも何もいいことない、と散々色々なところで発信していたのですが、届かなかったようです。
大学病院の勤務医の生活基盤を破壊するような話ですよね。
私立の大学病院の給与はそれなりのポジションについても1000万円ぐらいでしょう。医師=高給のイメージとは大きく異なります。
開業医になれば2000万円以上、平均的には3000万円ぐらいでしょうから、この格差は大きいです
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2021041709262?playlist_id=30ef6a51-2fc4-4820-8945-f7bc0410dcfb
ここをコロナの最前線にしようと使命感を持って重症患者を受け入れて闘っているというのに病院経営は悪化、昇給はなし、賞与は半減、正直者がバカを見る状態になってしまっています。
医療の最前線こそ支援してあげたいです。
大量退職を起こしてしまった経営判断のミスもありますが、
日本の医療体制が抱える構造的な問題が
露呈したように思います。
担当の先生とは別に研修医の先生(女子医大なので女性)もいらしたんですが、昼も夜も平日も土日も、いつもいるので、「先生、いつもいますよね、帰ってるんですか?」と聞いたら「今朝帰りました」とのことで、暗黒な研修医や働き方を垣間見ました。アクセンチュア出身で、それなりに非人道的な働き方も経験した私も閉口です。
あのアクセンチュアさえ、働き方改革したんですが、医療の世界は変わらないようです。むしろ、やりがい搾取もあって更にあくどい。