ユーロ圏の大手行、リスクアセットを過少報告=ECB
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リスクアセットは銀行の自己勘定を規制する国際的なルールです。Aaa国債ならゼロとか、適格債なら60%とか掛け目があり、当然に株式は掛け目が高い。だから、銀行は基本的に債券ポートになります。
また格付けにも内部格付けと標準手法があり、邦銀はメガはほぼ内部格付け、地銀は標準を使う銀行が多い。
またファンド投資だと、ポートフォリオの中身をルックスルー(開示)しないといけない。これがなかなか難しい。ポートの中身を開示したくないファンドもあるし、またデリバティブなんか入ってると計算は更に複雑になる。
注目のコメント
下記Pick群での野崎さんのコメントと併せて。
バーゼル規制のなかで、リスクアセットの算定(それによって自己資本比率なども計算される)に自社での内部格付モデルが用いられるが、その方法によってばらつきが多くなる課題が指摘されていた。
そのため下限を設けたり、もっと外部的に客観性がある数値を使うようにという議論が進められていてバーゼルIIIについては2017年に着地。
当時から欧州が一番そこの影響が大きいと言われていたが、今回はその延長線でのECBの審査結果なのだと思う。
https://newspicks.com/news/1468343
https://newspicks.com/news/2679019
内部モデルのばらつきというか解釈の入り方の具体例としては下記のMonte Paschiのケース。
https://newspicks.com/news/1700036