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約8年前から日本の大学、大学院に来ている外国籍留学生の人たちのキャリア支援をしていますが、ずっと留学生からは「日本のインターンシップはインターンシップじゃない」と非常に不評でした。
今までの日本のインターンシップは採用広報的側面が多く、短い期間である程度の数の学生を受け入れていたかと思います。これからは長期のインターンシップとなると少数の学生をしっかり教育できるチームや担当者のもとに送り込むようになり受け入れ側の本気度も試されるかと。
ただ単純にインターンシップの期間が長くなるという以上に、学生へのキャリア教育へのコミットメントをはじめとする企業のマインドセットチェンジが求めらるのではないいでしょうか。
長期インターンであれば、適性や性格まで含めたマッチングが可能なので、お互いのミスマッチ防止につながります。特にジョブ型の職種ではスキルも含めたマッチングにつながります。
一方で、長期インターンは手間がかかるので、入口は狭くなることが必定です。メンバーシップ型の職種での長期インターンが増加すると就職活動の期間が長くなり、同時に企業が学生をつなぎとめる期間も長くなってお互いの負担が増えます。
何でもインターンから採用するのではなく、インターンが適した職種に対してリソースを投下して、良質なインターンを設計することが成功の鍵になると考えます。
長期インターンで下手をすると、口コミを通じた評価リスクが計り知れません。
「短期インターン」「長期インターン」の明確な定義もないので、数週間以上の長期間にわたるインターンシップを「長期インターン」としている会社もあれば、就業型で採用選考を伴わないものを「長期インターン」としている会社もあり、バラバラです。
どういう形になるにせよ、学生さんにとって分かりやすく、それぞれのインターンシップに参加する目的や意味を満たせる形に整備してあげる必要がありますね。
1. 採用する側からすると、たった30分の面接より3ヶ月がっつり一緒に働く方が、候補者についてはるかに多くのことを知ることができます
2. 履歴書(CV)を見る際は、過去のインターンの経験を、研究室や授業での経験とともに非常に重視します
3. ひとつ良いインターンの実績を履歴書に残せれば、翌年からもインターンを取るのが容易になり、就職に圧倒的に有利になります
4. そのため現在のアメリカの大学生は過度に熾烈なインターン獲得競争に晒されています。最初のひとつのインターンが取れるかどうかの運に、未来が大きく左右されます。
5. インターンを採用において重視すること自体は正しいと僕は思っています。しかしその結果として過度のインターン獲得競争に学生を晒すのが本当に健全なのか、結局は就職活動が3年早まっただけではないか、正直悩むところです
一家言ではなく五家言でしたね笑
ひとつ間違いなく言えるのは、学生は常に弱い立場にあるということ。就職活動と同じで、野放しでは企業がそれをexploitするばかりです。ちゃんとルールを作り、弱い立場の学生に必要な保護を与えることが重要と思います。
仕事そのものの技術ももちろんのことですが、それ以上に人に触れ、話して学ぶことが多いと思います。
弊社はオンラインで今はインターンシップを行っており、AIを用いたプログラミングを体験したり、AIの実装の一部を経験してもらうことで、AIの概念、チームでプログラミングするチーミングの大切さを学んでいただきます。オンサイトとリモートワークでのハイブリッドが一番良いと思いますが、まだまだリモートだけでの開催ですね。インターンシップを使って企業を理解してもらうことも重要ですが、働くってどういうことかをいち早く経験いただき、大切な就職活動に活かしてもらえると良いなと思います。
「成長」とか「採用活動の一環」とマジックワードを掲げて、待遇を払わない会社はそもそも人を大切に取り扱っていないと思うので、学生は要注意。
私のいるフィリピンにもたくさんの大学生がインターンとして来ていたのです。
就職の前にいろいろ体験できるのは良い制度だと思います。