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漁船当たりの漁獲高制限がないため、漁の解禁日に我先と急ぐ
結果、初日で取り尽くし二日目には漁獲高が減る
海外では個々の船の漁獲高を制限されている
結果、持続可能性を損なうことになる
自分の足を食べるタコみたいですね
なんでも自由競争の論理がベストなわけではない
ある程度の管理や制限が無いといけない
日本では、まだまだ天然魚が重視されますが、世界では養殖の方が安全性が高いとされ、急激に養殖業が伸びています。そんな中、日本は養殖業には移行しきれておらず、漁獲量は減少し、輸入依存が高まっている状況です。
日本も養殖業や細胞農業など、新しい生産方法に移行しないと、和食文化に欠かせない魚介類が食べられなくなる日は、遠くないと思います。
<参考情報>
2020年版「世界漁業・養殖業白書」によると、2030年の魚介類総生産量は、2018年から15%増の2億400万トンに増加し、これに占める養殖生産量の割合は現在の46%からさらに増加すると見込まれています。
伸び率は、過去10年間と比べると約半分となり、魚介類の一人当たり年間消費量は、2030年までに21.5キログラムに達すると予測されています。
http://www.fao.org/japan/news/detail/jp/c/1280388/
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/r01_h/trend/1/t1_3_1.html
日本の水産物輸入は戦前までさかのぼり、すでに1930年代には、インドネシアなどに日本企業が行って、日本向けにカツオ節などをつくって輸出していました。
戦後は、官民一体となってモーリタニアからタコを輸入したり、カナダからイクラを輸入したり、タイやインドネシアでエビを養殖したりして、海外からの安定した水産物輸入に努めてきました。どれもこれも、家電製品や自動車を売った金で政府や商社や消費者に金があったからできたことです。
日本円自体は今なお強い通貨ですが、水産物の国際価格が急騰してしまいました。実のところ、穀物や野菜についても、輸入は従来よりコストがかかるようになっていきます。まさにグローバル化のなせるわざで、中国をはじめ新興国で消費が旺盛になったことが一番大きな背景でしょう。
今さら国産化でどうにかできる規模ではありません。新たな供給国を開発しても、中国や他の国が高い金を出して買っていってしまう可能性は高いでしょう。合理的な解決を追求するなら、人工肉で代替品をつくる、というような情緒のないやり方が一番無難なのでしょう。
増加し続ける世界の水産物需要
https://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h28_h/trend/1/t1_1_1_1.html
爆買い、乱獲…悪魔の魚、仁義なき争奪戦 庶民の味タコの輸入価格が高騰、官民で対策も
https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180430/mca1804300500001-n1.htm
世界の水産物価格の上昇は、本来なら日本にとって喜ばしい話です。海に囲まれていますから、大きなビジネスチャンスになり得ます。
しかし、適切な漁業規制をしてこなかったために、魚を多く取れず、チャンスを生かし切れていません。例えばノルウェーの魚介類の輸出量は約270万トンですが、日本は約60万トン。水産庁は輸出を推し進めていますが、他国と比べ、シェアは圧倒的に低い。
そういった意味でも、多少価格が高くとも、MSC、ASCというエコラベルが貼られた商品を買い、持続可能性の高い漁業を支援することは重要です。
一人ひとりが「自分さえ良ければいいや」と思っているうちは、この低成長、閉塞感は打ち破れない。この特集の取材をしていると、そう強く思わされます。
https://ourworldindata.org/rise-of-aquaculture
本文中で社長ご自身が指摘されているように養殖は病気などの問題があり簡単に増やすことができない側面もあります。そこで注目されているのがスマート養殖。病気の魚を画像認識でいち早く確認して取り除いたり、適切な給餌、天候予測などを行い、収量を最大化を試みます。SPEEDAのトレンドにも本テーマが取り上げられています(初稿は私が書いていますが、退職後はどなたかが改定されていると思います)。
中国では山東省等で大規模なスマート養殖事業が始まっているほか、日本企業も水産企業のみならず様々な企業が参画し始めている段階です。
収量の最大化もありますが、生き物を扱うという性質上、無限大に増えるわけでもありません。トレーシングも期待されるところです。稚魚の密輸や産地偽装、短期間で成長させるための薬品の利用、土壌汚染などが判明しているケースもあるため、これもスマート養殖のテクノロジーでの対応が期待されます。
ちなみに、「鮭」と「サーモン」は違うらしいです。前者は天然(だから寄生虫の可能性があり刺身はNG)、後者は養殖だったかな。
マクロ経済全体のパイの拡大なくして女性活躍促しても、パイの取り合いでマクロ賃金が上がるか微妙でしょう。
そもそもマクロで賃金が上がらないのは、需要不足でマクロ経済が正常化していないという側面が大きいと思いますので、グローバルスタンダードなマクロ安定化政策でまず完全雇用の状態を作る方が先でしょう。
水産物の需給が逼迫し購買力が低下した中では日本が買い負けていってしまうのは必定で、たこがここ20年で3倍にもなっていたというのは知りませんでした
水産資源の管理についても指摘の通りで、船ごとの割当制などは必要と感じました
一方で、サバ缶の安い輸入物がシェアをとった事例などはまだまだ安く買えるものがあるということだし、「日本人が安いものを買うようになった」という視点自体がずれてる気がするし、高く売るのは無理、と言い切ってるのもすっきりせず、でした
サバ缶、価格によって味はかなり違います。
マルハニチロのサバ缶、あらためて探してしまいます。
「私たちは南極海域で約7割の漁獲枠を保持しメロを取っていますが、ほとんどをアメリカと中国に卸します。日本にはほとんど卸していません。
なぜなら価格が高く、日本ではなかなか売れないからです」
香港・シンガポールでも海産物を食べたけど、それなりの品質を得ようと思うと高級スーパーか高級和食店に行くしかなく、日本のスーパーで買って食べる方が圧倒的に安くそれなりに美味い。肉にしろ外食にしろ、安くて美味しい代替物が溢れてるので、抜け駆けして高級路線に行こうとしても売上落ちて終わりという、まさにこの特集のテーマでもあるデフレに行き着く。
ここからどう救いがある方にまとめるのか、続きが楽しみ。
魚つながり?🐟