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米国に拠点を置く記者として、今回の日米首脳会談の様子を一応きちんとまとめて置かねばと、あらゆる米国での報道をとりあえず漁り始めたら、日本との絶望的な温度差に衝撃を受けました。

もちろん外交上の「果実」は、メディアの報道と比例するものではないはずなので、これは一つの景色に過ぎませんが、アメリカや世界から見える日本の立ち位置(特に中国との比較において)や、それを取り巻くランドスケープとして、知っておいて損はない"ファクト"だと思います。
レーガン大統領と「ロン」「ヤス」と呼びあったということをしきりに誇示したのは中曽根首相の時ですが、そういうことはいわば小技であって、向こうは国益に関わることをそんな個人的な関係で左右するはずがありません。
 ファーストネームとか一緒に温泉に入ったとかいう枝葉末節よりも、日本の国益は何で、それを最大限に達成するためにどのような取引ができたのか、が最も注目されるべきでしょう。
 今米国が抱えている最大の外交課題は、対中国関係と対ロシア関係です。日本で報じられている東京オリンピックなど、全くどうでもいいでしょう。
 対中国関係は、最近だと中国の台湾への軍事的侵攻をいかにして牽制するか、が課題で、米国が日本に最も期待していることでしょう。日本側は非常に踏み込みたくなさそうですが、台湾海峡の安全保障については、共同声明に入れざるをえませんでした。
 米国にとって差し迫っているのは、今だと対ロシア関係の方です。ロシアはウクライナ国境に10万近い兵力を集結済みで、いつ侵攻が始まってもおかしくない状況です。米国とヨーロッパの同盟国は、軍事的オプションも含めて猛スピードで対応を詰めています。オリンピックのことなど気にかけている場合ではないでしょう。
 日本がウクライナ方面でできることは少ないでしょうが、米国の主要な同盟国であるならば、対ロシアの経済制裁などの共同歩調をとってもらいたいでしょう。しかし、日本政府がロシアをおもんばかって、共同声明ではロシアへの言及はありませんでした。
知っておくべき温度感の違いだと思います。
日本では、「バイデン大統領が初めて対面で迎える首相が日本」とこれがすごいこと、と話されているのを聞いて違和感がありましたが、この報道の違いで納得。
一つだけの視点ではなく、"違う側のものも見る"というのは理解を深める上でも大事ですね。
Economist 誌は「America rediscovers its alliance with Japan:The pair are getting on better than ever, with Japan taking more of the initiative」とそれなり(?)に取り上げています。むしろ「more of the initiative」のほうが気になります。
https://www.economist.com/asia/2021/03/31/america-rediscovers-its-alliance-with-japan
事実関係を冷静に整理しつつも、記者の色が出る記事は興味深いです。個人的にはこうした記事は好きです。最後の下りははもやもや思っていたことが言葉にされたという感じを受けました。

同様のことは、東南アジアでも時折発生します。東南アジアの場合は、日本の経済力の方がまだかなり高いことと、投資国として重要なポジションにいますので東南アジア側として日本からの投資を呼び込んだり、ODAを約束させるメリットという実利的な側面が多くあります。他方、それだけで「親日国」という論調には、NewsPicksやその他いくつかの媒体で何度も繰り返し書いてきたことではありますが、違和感を感じています。

必要以上に「日本サゲ」をする気持ちはありません。ただし、「日本アゲ」の英語や現地語の情報ばかりを日本語にしてしまうというリスクもあります。もちろん、良いことを言われればそこに目を向けたくなりますが、そうでもない事柄や、そのままの内容を日本語に変換していく必要があると思います。そうでなければ、適切ではない認識の再生産の無限ループに陥ります。
コメントをさせていただきました。ただ私のコメントよりも最初のアメリカのメディアの受け取り方は興味深いところです。
自分のことを好きな人とだけ仕事をやっていきたい気持ちはわかります。楽ですから。自分が好きな人と仕事をするためにどうしたら良いか。それが仕事です
"「日本は、外交にしてもメディアにしても、『日本は重要だ』と気持ちの良い言葉をかけてくれる人ばかりを取り上げすぎだ"
こういうのを拝見すると、感じますねぇ、エイゴがツール以上のモノとして身についている方々が一定数政府にいる事の重要性が コトバをアナライズしてニホンゴにして、それを元にコトバを発した「ヒト」(それはもはや元のヒトではありません) のguess をするのではなく、コトバを発したヒトに対するinsight を直接感じられる方々が (意味不明かな?)
平時ならともかく、アメリカに住む人々からすれば今はまさに16歳以上の全員の接種が始まった「自分のワクチンの予約」とその後の安心して行けるであろう旅行のことで頭がいっぱい。五輪のことも真剣に考える余裕は無いでしょう。
日本の首相が来たからと言って話題にするほど切迫したアジアの問題も無いわけで…

あと、ファーストネームで呼び合うというのはまあ、日米のここ2,30年の外交儀礼なんでしょうよ。
あまり議論されていないが、この「温度差」は重要。NYTやWSJの記事は首脳会談後に掲載されたにもかかわらず、会談前にウェブに掲載された記事だった。
この連載について
今、知りたい注目のニュースの真相から全体像まで、やさしく徹底解説。プロピッカーや有識者による対談、オピニオン寄稿、直撃インタビューなどでお届けする、NewsPicks編集部のオリジナルニュース連載。