台湾東部でM6.2 花蓮県、最大震度6弱
コメント
選択しているユーザー
台湾は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの軽い部分が衝突して、盛り上がってできた島です。日本で言うと、本州に向かって北上してきたフィリピン海プレート上の島(伊豆半島)がぶつかって、箱根や丹沢の山を形成しているのと似ています。今回の地震の発震機構も、北西と南東から圧力がかかったことによる逆断層型と出ていて、台湾でよく発生するタイプの地震であることが分かります。
特に台湾東部の花蓮県では数年おきにM6クラスの直下型地震が発生しており、今回もそうした地震の一つであると考えられます。ちなみに台湾の震度階級は、計算過程や特徴に若干の違いはあるものの、概ね日本の気象庁の震度階級と近いものとなっています。直近では2018年にも震度7を観測する地震があり、花蓮市内でビルが倒壊するなどして死者17人を出していました。今回はそれに比べれば地震の規模は小さく、被害は少ないと見られますが、同じ地震国として今後もお互いに支援し合う姿勢が重要かと考えます。
台湾と日本は、いわゆる東西冷戦における防波堤の役割として同じような立場であったと言うこともありますが、自然環境がよく似ていることも互いにシンパシーを感じるポイントになっているのではないでしょうか。