“具体と抽象”を使いこなし、「新しい常識」を生み出す人は何が違うのか
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具体と抽象の行き来、と言う言葉そのものが人によって定義が異なる気もするが体感として分かる。
具体論に終始してしまうと末端の方法論でしか語れなくなってしまうし、抽象論に終始してしまうと今度は概念論でしか語れなくなってしまう。
極めて難しいのがこの「抽象的な概念論を具体的な方法論に落とし込む」と言うところ。特にデジタル領域になると難易度が上がる。
日本の従来型の企業には方法論のノウハウが貯まっているが、デジタルを前提にした時にその方法論は意味を為さなくなってしまう。
無理やり現場担当者がデジタルだー!と意気込んでも出てくる方法論は恐らく局部最適なモノになってしまう。
一方、外部のコンサルタントが抽象論を描いて方法論を提示しても、それを実施するのは企業側であることが多い。
デジタル領域に関しては方法論を実現する際にプロダクトの開発がセットで基本的には付いてくる。抽象論から文字通りハンズオンで方法論の実現まで持っていけるコンサル&開発企業が必要なのだと思う。
注目のコメント
佐々木さんとの対談はとても楽しい時間でした、ありがとうございました。
私はキャリアを通じて、サプライチェーンやオペレーションの組み方には企業が大事にすること・価値観が本当に転写されるものだなと感じてきました。
2020年代、企業の使命や価値観が変化する、しなくてはならない時期に入った局面では、私のチームも業界や社会の変革に主人公としの責任と気概を持って貢献していきたい。
そのために佐々木さんのような志を共有する仲間と盛んに協働もして、理論と現場を往復しながら確かな仕事を積み重ねていくチームを率いていきたいと思っています。物流危機の解決に挑むHacobu CEO 佐々木太郎さんと、アクセンチュア サプライチェーン&オペレーションの日本統括 マネジング・ディレクター 太田陽介さんによる対談です。大変盛り上がりました。
個人的に、多種多様なコンサルタント論を聞くのをいつも楽しみにしているのですが、今回も非常に面白かったです。
特に今回二人とも強く語っていたのが「コンサルタントの仕事は、決してスマートではなく、本来“泥臭い”」ということです。
現場を理解することだけは怠ってはいけない。とはいえ、現場に寄り添って共感を覚えたとしても、頭を切り替え、感情を抑えた結論を出さないといけない。
こうした“具体と抽象”を行き来する葛藤やストレスを何度も超えてきた経験こそ、
アクセンチュアでの財産だったと佐々木さんは語ります。
なお太田さんが統括するサプライチェーン&オペレーションでは、人材を積極採用中とのことです。ぜひ興味のある方は記事下の求人リンクをチェックしてみてください。今はどうかわかりませんが、私がいた時のアクセンチュアは経営コンサルティング部門であっても他のファームに比べて現場の業務を細かく見る傾向が強かったと思います。当時はなんでこんな細かいことやるんだと思ったことも正直ありましたが、今思うと経営目線と現場目線双方を見るとても重要な経験だったと思います。