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促進政策はカネがかかりますし、歪みを生みますが、規制政策は不平等を生む可能性があるので、憲法問題になるかも知れません。
結局、太陽光を屋根に乗せることのリスクとメリットの享受者とは誰で、合理的な制度設計ができるかということに尽きるのですが、既に歪みまくっているので今更まともな制度を作るのも難しいですね。
省エネ基準義務化に関しては、4月から始まった
脱炭素社会に向けた住宅・建築物の省エネ対策等のあり方検討会
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000188.html
で、数年内に最低でも現行省エネ基準の義務化の方向で議論が進んでいます。関係団体のヒアリングで、現行基準の義務化なら問題ないと回答が出ていますが、なぜ見送ったのか。小規模事業者を無視しているんですかね。
一方、この現行省エネ基準というのが、海外の断熱性能より大幅に低いもので、一部欧州では人間が住んじゃダメなレベル。最低でもHEAT-20 G2レベルまで上げるべき、という意見があります。
もう一つの問題は、義務化しても新築のみなので、大半の既存住宅に適用できないこと。しかし、既存住宅に断熱施工しても、そもそも光熱費ってそれほど高くないので100年住まないと回収できません。
なお、皆さまのコメで話題になっている断熱性能については、「平成28年の省エネ基準以上の断熱性能を有していない住宅は新築できない」とする「2020年省エネ基準適合義務化」が、業界(特に小規模事業者)の認識や技術が十分でないことなどを理由に先送りされた経緯があります。
業界の認識や技術を高めていくためにも、建築物の省エネがユーザーにもたらすメリットをより可視的にする必要があるように思います。
また、今後は「省エネでないこと」がリスクにもなっていくでしょう。1.5℃目標達成のために規制は強化されていくでしょうが、建てた住宅の性能がそれをクリアしてないと、いわゆる「既存不適格」となってしまい資産価値を損なうかもしれません。そういうリスクの説明も、ユーザーの認識を高めるのに重要かと思います。
米国西海岸のように「太陽がサンサン」という気候とは大きな差ができてくると思うのですが…。
温室効果ガス排出を抑制するのであれば、ある程度の原発の再稼働も止むを得ないとも思います。
過度機においては、「エネルギーミックス」で凌ぐという柔軟性があってもいいのでは?
10年が長いかどうかは判断が分かれますね。我が家も設置していますが、経済的なメリットより子供への教育効果を実感してます。
断熱性能向上と合わせ技で。
※影や屋根の向き、耐荷重で設置に不向きなケースもあります。
都心のいわゆるペンシルハウスでは、太陽光パネルを設置する場所が限られ、発電効率が悪いものです。私自身、我が家の設計時に検討しましたが、ハウスメーカーさんから止められました。
もし義務化するのであれば、一軒家の設計が大きく変わることになる。まあ新築でないと無理でしょうね。
我が家は、目の前のマンションのために、一年の3割は午後になると日陰になってしまいます。
それでも、固定買取の効果が高いので、10年で設置費用はギリギリ回収できる計算ですが、さらに条件の悪い住宅では義務化は厳しいように思います。
また、国家として太陽光を推進するには、電源の安定化の問題をクリアする必要があると思います。
太陽光の安定化の一番の鍵は蓄電池だと思いますが、まだまだ高すぎて気軽に手を出せるものではありません。
調達価格の高いリチウムを使っているうちは、家庭への普及は難しいように思います。
随分前から、劇的に価格や容量を改善させられるマグネシウム電池の研究はされているものの、蓄電池は、まだ実用化には至っていません。
電気自動車の時代が到来した際に、自動車への蓄電が最優先される未来はあるかもしれません。
家を立てる際に、樹脂サッシについて調べたことがあります。
断熱性能を表す熱貫流率の数値だけみても、アルミサッシと比べると2倍以上の断熱性能がありますが、
私の住んでいる地域は準防火地域で、防火対策のために樹脂サッシを導入はできませんでした。
おそらく、防火対策で樹脂サッシが禁止されている地域は非常に多いように思います。
あとは、価格との相談ですね。
1枚は大したことなくても、窓は枚数が多いので、住宅価格に大きく跳ね返ってきます。
価格を気にしないのであれば、5枚窓のレガリスというのもありました。
死ぬほどお金があれば、そういう窓を使った家を建ててみたいものです。
やりすぎ性能で、もはや「壁」です。
https://kenzai-digest.com/legaris/
環境負荷を下げる方法は様々あれど、私を含めて大多数の人は、地球環境よりも目の前の生活が最優先だと思います。
義務化か補助金か
環境問題に対する政治の役割は、方針を定めてインセンティブを設計する、というものですが、
好循環のフィードバックが回るように設計や運用をしなければ、ただのバラマキや締め付けになるだけなので、頑張ってもらいたいです。