【中川政七】「いい街」とは「いい店」がたくさんある街
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工芸が伝統工芸になった瞬間に進化が止まり衰退が始まる。
これはかなり核心をついた、しかしなかなか口にできない真実だと思います。
農村文化もまさにそれで、博物館に展示されるようになったり
古民家が江戸時代の建築のままいじってはならず火気厳禁になったらもはや生き物ではなくなってしまいます。
中川さんは拝見すると私と同じ1974年生まれで本名も同じ(この時代に流行ったんでしょうね)
団塊ジュニア世代で、保守的な奈良で代々続く家の跡取りとしてよく進化の道を選ばれたなと思います。
そして奈良県が観光客が落とすお金日本最下位という衝撃。
明日から熟読させていただきます。
注目のコメント
奈良愛が強い私としては、奈良の企業が特集されるのは、うれしい~。
ちなみに奈良には茶道で使う茶巾に加えて、茶筅も産地です。
柳宗悦の称えた、用の美。
奈良にはそんな美しさがたくさんつまったものがたくさんあります。
ちなみに伝統工芸品というものが廃れる背景として、日本人が伝統というものを、ハレとケという区分けをした際に、ハレの時にしか使わないものと認識しているからだと考えています。
ケという日常の中で使うものは、決してきらびやかで華美なものではないけれど、その中でも、美しきものにふれることで心が豊かになれるかなと思います。
安価な海外産の類似商品が出回っていて、本物を手に取る機会が少なくなっていますが、中川さんの企業活動、地道な地元での活動を通して、日常の生活に”用の美”が入り込んでいく、その機会が増えるのではないかと私は期待しています。中川政七さんの連載、楽しみです。
「「こういう方法でつくったものだけが本物だ」と決めてしまうということは、モノづくりを進化させてはいけないということになる。
なんとかして「伝統工芸」から「伝統」の2文字を取り、もっと工芸の魅力を伝えたい。それが私たちの挑戦です。」
ラベル付けをすることで伝わりやすくなるものもあるけれど、それが制約になってしまうことも多い。自分たちがどんな枠にとらわれていて、何を壊そうとしているかが、ビジネスの個性になると感じます。ダントツ最下位の「大仏商法」、もしかしたら地元の人もそこまでとは思っていなかったのでは。「自社の常識、社会の非常識」はここでも当てはまったのでしょう。外からの血を入れることの大切さは地域振興も企業も同じだと思いました。
「丸伝」マークが工芸の衰退を招いたということも驚きました。ただ、例えばフランスのワインはめちゃめちゃ厳しいルールがあるのに廃れないことを考えると、モノづくりもさることながら、法律に守られて安心して中川さんがまさに指摘されているように「工芸の魅力を伝える」努力、マーケティングを十分しなかったというところが大きいのではと感じました。