キャリア官僚、試験申込者は最少 長時間勤務や過剰忖度が影響
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企業で言えば経営企画や総務部門に人気が集まりますかね?昔はともかく、今は会社の経営の舵取りするならば社外取締役やコンサル屋みたいな外部のリソースの活用を考えるでしょう。
国や自治体も同じなのでは?
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数だけでなく、質の低下をいう声もある。
たとえば東大法学部は、もともと官僚養成校として存在してるみたいな認識があったわけだが、そこで最も優秀な層が、官僚を目指さなくなってから、もう何年!?
薄給でブラック、そのかわり定年後、天下りという再就職があってなんとか生涯賃金が見合うかと思っていたら、それもバッシングされ、減ってきている。民間で出世すれば、接待、盆暮の届け物、山積みが普通なのに、それもご法度。
でも、それ以上に、国を動かす仕事に携わり、国民に尊敬される、それが支えとなっていたのだろうが、尊敬どころか、バッシングの対象。
だったら、外資系戦略コンサル目ざすだろう、やっぱり。今や東大医学部ですら、1/3が、マッキンゼーなどの会社説明会に出席するとか。。
私はマスコミの責任が小さくないと思う。数十年前、マスコミはまず教師を叩き、モンスターペアレンツを生み出した、先生のなり手を減らし、次は医師を叩き、勤務医を疲弊させ、次に、官僚を叩き出したことから、ある意味、こうなることは予測できたはずだ。まあ、その既存マスコミへの志望者も、質量共に低下しているわけだが。。
いつのよも、優秀な男子はその時最も得策と思われる仕事を選ぶ。で、彼らが志望しなくなったところに女子が向かう。教師も医師も。だから、官僚に女性が増えるのも当然だろう。そこは悪くない。大学4年生の冬学期、法学部の授業にいらした人事院の方から、「なぜ官界を志望しなかったのか」というアンケートを取られたことがありますが、労働環境や待遇が悪く、なおかつ世間から激しいバッシングを受けることを思うと、常人には志望する理由が見つからないと、正直に回答した覚えがあります。
大学来の友人も含め、直接お会いしたことのある官僚は、非常に高い志を持ち、なおかつ極めて頭脳明晰な方々ばかり。
一般の事業会社で働いていれば、やりがいや待遇面で報われる機会が多々あったであろう人たちがパブリックマインドを持って働いているのですから、せめて建設的な業務に取り組める場であることを願います。この状況を本気で変えるなら制度改革しかありません。例えばリー・クアンユー氏がかつて作り上げたシンガポールの官僚制度は、日本よりも遥かに機能しています。官僚は政権と共に国家の運営を担いますから、「その資質の良し悪しが国の発展を左右する」という明快な考え方が根底にあります。
シンガポールでは最も優秀な学生を国費による奨学金で青田買いし、その後も民間に流出しないよう、相当な好待遇を保証しています(納税者の不満や公務員の中での給与の不均衡は後回しです)。同時に、給与の一定程度は民間の経済指標と連動しているため、全力で国家に貢献しようというインセンティブにもなっています。また好待遇ゆえに中立性も保たれ、汚職が防止できるというメリットもあります(「貧すれば鈍す」というのはどこも同じです)。
国が小さいこともあるので一概に比較はできませんが、日本よりも少数精鋭、理系が多く、民間との積極的な人事交流も行っているなど、なかなか興味深いシンガポールの官僚制度。シンガポールに限りませんが、うまく機能している他国の制度を真剣に取り入れるべきだと思います。
翻って日本の官僚がおかれた状況を見れば、ことあるごとにマスコミに叩かれ、超長時間労働で、周囲から賞賛も感謝もされず、他国の官僚と比べ待遇は明らかに悪いです。目指す人が減る上に若手官僚が続々離職するのも当たり前です。憂うべき状況だと思います。
手をこまねいていてはいけません。状況は「待ったなし」です。