今春の内定取り消し、2月で100人「かなり多い」
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内定は、法的には「始期付き解除条件付き労働契約」の締結にあたります。
労働契約を締結した以上、一方的な解除はできないのが原則です。
正社員の整理解雇の4要件(必要性、解雇回避努力…等々)ほど厳格な要件は不要だとしても、正当な理由なく内定取り消しをするのは違法です。
企業側は、これをしっかり肝に銘じておく必要があります。
注目のコメント
新卒採用の状況は、経済全体の景気を表すと言われている中、新卒採用が厳しい状況は日本に限らず世界全体という報告書があります。
その報告書によると、今回コロナの封じ込めに早期に成功したようなオーストラリアでも新卒採用は厳しい状況にあるそうです。この報告書では21カ国(日本はカバーされてません)の新卒採用状況について書かれており、将来的な新卒採用の見通しはカナダ、南アメリカ、ニュージーランドは採用数が戻り安定すると予想され、ドバイ、ベルギー、ポーランドは増加する見込みらしく、それ以外の15カ国は今後も新卒採用は減少するとしています。
世界中の学生が大変な中、日本だけじゃないんだ、というのが今回内定を取り消された100人の学生の方には慰めにもならないと思いますが、世界の就職活動で困っている学生は大学院に行くなどの決断をしているそうなので、そういった世界の学生の動きを参考にしたり広い視野を持って現実に向き合って行くことで、日本の学生も力強くより良い未来を切り開いて行かれることを心より願っております。
参考レポート:
https://cdn.ymaws.com/ise.org.uk/resource/collection/78C3D824-D17B-4316-8E69-15A054E40F1E/Covid-19-international_final.pdfこの流れに乗じて取り消す必要がない、もしくは取り消してはいけないのに取り消すのは良くないが、やむを得ないと判断した取り消しについては尊重する。
取り消された側は気の毒ではあるが、逆に雇用していける見通しが立たないのに、入社させてしまう方が無責任と思う。取り消しという判断がお互いのためになることもある。
取り消さざるを得ない会社側はそこまでしたのだからなんとか立て直して欲しいし、取り消された側も仕切り直して、この経験を強さに変えてよりよい未来を目指して欲しい。