FRB、利上げよりも「かなり前」に緩和縮小の公算=パウエル議長
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テーパリング=段階的国際買入れの減少
リーマンショックの時は、2013年テーパリング開始の2015年利上げだった。
市場が混乱を起こさないように徐々に金融規制の方に舵を切っていく。
コロナで世界中がお金をばらまいたので、広げた風呂敷はもとに必ず戻される。
今回の表現は「かなり前」というところがミソ。
経験則では2年。
金利が上がりながら株価が上がっていくことを期待します。
注目のコメント
まあ、リーマンショック後も利上げは2015年12月でしたが、テーパリングは2013年5月に打ち出されましたから、仮に2023年に利上げなら、いい悪いは別として、今年中にテーパリングに入ってもおかしくないでしょう。
恐らく米国な年内に集団免疫獲得できそうですし。テーパリングの宣言が13年5月、実際に始めたのが同年12月、QE終了が14年10月です。そこから1年後の15年12月に利上げです。テーパリングが利上げよりもかなり前になること自体、経験則を述べているだけで特別なことではなく、問題はその「かなり前」がどれくらい前か、です。利上げ時点からの起算で2年前、というのが経験則です。
政策理論的に興味深いのは、「バランスシート縮小が先か、金利引き上げが先か」という議論ですね。
日本の場合は、「中央銀行のバランスシートが膨張したままでも、中央銀行当座預金金利の操作による金利引き上げは可能」として、バランスシート拡大の方にコミットしています。一方、米国は、基本的にはバランスシート縮小が先というスタンスであり、ゼロ金利継続の方にコミットしています。
バランスシート膨張をそのままにしておくと、中央銀行は「短期調達&長期運用」を行う機関投資家のようになってしまい、金利引上げが直ちに、相当な金利リスク顕在化につながり得るので、「B/S縮小が先」というFRBの基本発想は理解できます。この中での難しさは、テーパリングが先行きの金利引き上げまで市場参加者に直ちに予測させてしまい、衝撃が大きくなり得るリスクでしょうね。その辺りの説明には常に、かなりの慎重さが求められると思います。