DARPA、原子力推進宇宙船の開発でベゾスの宇宙企業Blue Originほか2社と契約
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Elon Muskの伝記を読むと、ElonとJeffの人材争奪に関する争いの話が書かれています。
民間のロケット(宇宙)産業で、SpaceXとBlue Originは、夢を持つ優秀なエンジニアの現時点での最終到達地なのでしょうね。
余談ですが、米国での宇宙産業は、航空業界、防衛業界、軍事業界が合わさった「Aerospace, Defense and Military」という括りなので、産業規模も予算規模も巨大です。
日本だとAeroとSpaceも分離しているので、産業規模が小さいことが、いろいろな意味で課題になっていますね。
※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
注目のコメント
さすがDARPA。国防省の組織だけど、15年前に自動運転のコンペティションやったりとかかなり時代を先取りした研究にお金を突っ込む組織です。
Blue Originについていえば、サブオービタル以外まだ宇宙に何も飛ばしていないのに、月着陸船とかこれとか次々と話題になる契約取るからすごいなあ、と。まあでも話題は大きいですが、契約額は$2.9M。僕がPIとして取った一番大きい研究費が一件$1.5Mだったから、ぶっちゃけそんな変わらない。むしろ今回の件で一番大きい資金を取ったのは、宇宙での原子炉を担当するGeneral Atomicsで、$22.2M行きます。まあそれでもニュースのヘッドラインはBlue Originになるわけですが。
もちろんたった数十億円で原子力ロケットを作れるわけはないので、これは初期段階の基礎研究でしょう。これがうまくいけば、徐々にフェーズを踏んでステップアップするのでしょう。Blue Originはまだ周回軌道に入る実験も成功していないうちから、月周回軌道に原子力推進の宇宙船を作るという契約を取ってくる。なかなかこういう契約は日本では無理だろうなぁ…。これぞ産業政策という気もするが。