東芝、車谷社長辞任へ 買収提案巡り経営陣対立
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アクティビストとのプロキシーファイトからホワイトナイト候補出現からの指名委員会の内部調査結果を受け解職議案提出前の辞任、という感じでしょうか。一昔前の経済小説のようですが、一時期は日本を代表した企業でリアルに起きているんですよね…
日経の記事の方が後任の会長復帰も含め詳細が出ていますね。
東芝、車谷社長が辞任 後任に綱川会長 経営迷走も:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC13BC90T10C21A4000000/そもそも、就任時からアクティビストとのプロキシーファイトを予想して、ホワイトナイトを探す役割を担うためのCEOを引き受けられたのでしょう。道筋をつけて東芝経営陣に託しての退任。筋書き通りのように感じます。他方で、どうしても東芝を守りたい東芝経営陣の執念を感じます。
コーポレート・ガバナンスとは遵守は脆弱なものだとも。
東芝社員は優秀な方が多いと聞きます。翻弄される社員の皆さんの心痛をお見舞いいたします。綱川会長が先週執行役に復帰していたのは、これの伏線。
https://newspicks.com/news/5754967
車谷氏や綱川氏ともに、経営力や人となりについて報道されているものから見立てを立てられるほどには分からない。
ただ、幹部による不信任がそもそも外部に報じられること(①)など、そもそも経営幹部がまとまっていない印象はある。元々経営が大変なことが分かっている中であえて火中の栗を拾ったなかで、なんともと思う。
ただ東芝が株主と対立構造を深めた一端としては、議決権行使についての再調査を含めた3月の臨時株主総会がある(②)。そこで会社側の反対論点は具体的な指摘がない中で、さらにマネジメントインタビューなど経営資源を使うべきではないというものだった。ただ結果として経営の混乱や対立が深まり、一層経営資源を使うような状況になってしまった。
ここ15年ほど、WHの買収、不正会計、上場維持、ヘルスケアやメモリの売却(その際のスキームや相手の選定含めた訴訟)など、東芝の経営資源がこういうところばかりに使われていて、ただただ残念に感じる。
③は車谷氏が就任した時のNP編集部の記事。SMBCから外に出た方たち、とくに一種火中の栗を拾うことをした方たちの運命は、これまであまりポジティブにはなっていない。
①https://newspicks.com/news/5759449
②https://newspicks.com/news/5695671
③https://newspicks.com/news/2857724