イスラム教 “ラマダン”入り 各国がコロナ感染へ警戒強める
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ラマダーンとは何かというと、イスラームのカレンダーで12か月ある内の月の名前の一つです。January, Februaryとか、睦月、如月、というふうに、月の名前があるのと一緒です。
ラマダーンも他の月同様30日間あるのですが、この月は、イスラームの教えで、やらなければならないことが決まっています。日が昇る時から日が沈むときまで、飲み食いはしない、性行為はしない、などです。夜には、長い時間礼拝したりもします。
ラマダーンは、人が集まる月でもあります。日が沈んだ時に一斉に飲み食いを始めますが、その時には、大勢が集まって食べる場合が多く、モスクなどで無料で食事が振舞われたりもします。また、夜も礼拝のためにモスクに集まったりもします。
ラマダーンが終わると休暇になるということもあり、人の大移動が起きます。日本のお盆休みのようなもので、つまり帰省ラッシュです。そうなると、感染対策が問題になります。バングラデシュのように先週から外出を規制している国もあります。宗教関係の集まりということもあり、どれだけ規制するか、各国の政府としても難しいところです。ラマダン中は日中は一切飲食しないかわりに、日没とともにイフタールという盛大な宴が行われます。家族や友人との絆を確かめる場でもあり、またかつて特派員をしていたパレスチナでは取材先や通りがかりの家でイフタールに招かれることもあって、客人をもてなす場でもあったようです。感染対策とはいえ、ムスリムの方たちは「心の中の重要なものが欠けた」と感じているのではと想像します。
去年はラマダンを警戒し湾岸諸国などロックダウンしていたが、それでも感染が増えた。ラマダン後に緩んで増えた国もあった。今年はUAEなどでワクチン接種が進んでいるものの、アジアの移民労働者は集団生活している場合も多く感染拡大のリスクがある。日没後にみんなで食事するイフタールができないのは、日本で言えば正月のおせちがないようなもの。イフタールで爆食いしなくなるから健康には良さそうだけど。