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原発処理水の海洋放出を正式決定 2年後、大幅希釈し着手

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  • M&Aイノベーション・コンサルティング代表 博士(法学)

    2021年4月13日の東電の発表によれば、現在タンクに貯蔵されている水の約7割には、トリチウム以外にも規制基準値以上の放射性物質が残っていると読める。
    「ALPS処理水」を「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみと定義。

    問題は、①トリチウムは未処理、②トリチウム以外は基準値内への処理の効果として、実害の有無・程度が問題になる。風評ではない。

    東電発表文。

    「ALPS処理水の処分に関する基本方針の決定を機に、風評被害の防止を目的に、「ALPS処理水」の定義を変更します。

    今後は、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS処理水」と呼称することとします。

    1.背景
    東京電力福島第一原子力発電所では、地下水や雨水などが建屋内の放射性物質に触れることや、燃料デブリ(溶け落ちた燃料)を冷却した後の水が建屋に滞留することにより、汚染水が発生しています。

    汚染水は、ALPS等の浄化装置によってトリチウム以外の放射性物質を取り除く処理を行った「ALPS処理水」として敷地内のタンクに貯蔵してきましたが、貯蔵タンクが増加し、敷地を大きく占有する状況の中、その処分が課題となっていました。

    こうした中、4月13日に開催した廃炉・汚染水・処理水対策関係閣僚等会議において、2年後を目途に、ALPS処理水を海洋放出する方針が決定されました。

    2.ALPS処理水の定義の変更
    過去に発生した浄化装置の不具合や、汚染水が周辺地域に与える影響を急ぎ低減させるための処理量を優先した浄化処理等が原因で、現在、タンクに貯蔵されている水の約7割には、トリチウム以外にも規制基準値以上の放射性物質が残っています。

    4月13日に決定した基本方針において、ALPS処理水の処分の際には、2次処理や希釈によって、トリチウムを含む(この部分が不可解!)放射性物質に関する規制基準を大幅に下回ることを確認し、安全性を確保することとしていますが、上記の経緯から、規制基準値を超える放射性物質を含む水、あるいは汚染水を環境中に放出するとの誤解が一部にあります。

    そうした誤解に基づく風評被害を防止するため、今後は、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS処理水」と呼称することとします。」


注目のコメント

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    国際環境経済研究所 理事・主席研究員

    この問題のカギは、①漁業者・国民への責任ある説明、②風評被害対策への対応、③ALPS処理水の安全性の厳格な担保であると考えます。政府や東電側の真摯で丁寧な説明や対応が求められるのは当然ですが、クライテリアも置かずに「十分説明されていない」、「風評被害が心配」と言い続けることは、問題の解決に資するものではありません。③についてIAEA(国際原子力機関)の協力も得ることが示されています。国内外の原子力施設で普通に放出しているものをさらに2年溜め続けるのかとは思いますが、方針が明確化されたことは評価したいと思います。

    いずれにしても、日本ではようやく汚染水と処理水の違いが理解されつつあるのに、そうした情報が届いていない海外に向けて、このような「間違い」の罪は大きい。
    NHK海外放送、処理水報道で釈明 「処理されず放出される誤解と指摘」
    https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ef-bd-8e-ef-bd-88-ef-bd-8b-e6-b5-b7-e5-a4-96-e6-94-be-e9-80-81-e3-80-81-e5-87-a6-e7-90-86-e6-b0-b4-e5-a0-b1-e9-81-93-e3-81-a7-e9-87-88-e6-98-8e-e3-80-8c-e5-87-a6-e7-90-86-e3-81-95-e3-82-8c-e3-81-9a-e6-94-be-e5-87-ba-e3-81-95-e3-82-8c-e3-82-8b-e8-aa-a4-e8-a7/ar-BB1fy3II?ocid=uxbndlbing

    追記 ね、こうやって逆輸入してくる・・
    米通信社「放射能水を投棄」英紙「漁業者に打撃」海外で否定的報道
    https://mainichi.jp/articles/20210413/k00/00m/030/058000c


  • ユーザベース SPEEDA アナリスト 

    放射性物質の含まれる水を海洋放出する、というと不安なのは理解できる。
    しかし、浄化処理をして国際基準に見合う形で放出するのと、一次処理しかされていない処理水を福島県にタンクに入れてずっと置いておくのとでは、どちらが良いだろうか。リスクマネジメントとして、どちらが良いのか。

    「ALPS(多核種除去設備)処理水」=汚染水から、62種類の放射性物質を機械で取り除いたもの。この状態で貯蔵されており、さらに浄化処理(二次処理)で放射性物質を規制基準以下にした上で放出される。

    問題は、タンク内に貯蔵されている処理水が増え続けており、2022年夏には満杯になる点。検討されてきた対応策は、「地層注入」「水素放出」「地下埋設」「水蒸気放出」「海洋放出」の5つ。主要な二次的課題は、風評被害。

    国としては、国連機関のモデルに従って計算すると、現存する処理水を1年間で全て放出しても自然放射線の1/1000以下としている。(なお、自然由来のトリチウムも存在する。)また、放射能汚染についても監視でき、国内外で実績がある手法と主張。

    反対意見としては、
    ・漁業関係者やグリーンピースのようなNGOは、海洋汚染、内部被曝、代替手段があるのではないかなどと主張。
    ・近隣の中韓は懸念を表明。中韓は、未だに輸入規制を儲けています。
    https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kisei_gaiyo_ja.pdf 

    賛成意見としては、
    ・プライス米国務報道官は、複数の選択肢と影響を考慮した上で国際基準に合致した対応として支持する旨の声明を発出。
    https://newspicks.com/news/5762359/body/?ref=timeline_1013 
    ・原発大国フランスでの報道ぶりも、感情的なものは少ない印象。トリチウムは高濃度でないと人体に悪影響を及ぼすことはなく、IAEAも処理水の海洋放出を支持していると言及。


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    埼玉大学経済経営系大学院 准教授

    科学的な是非についてはよくわかりません。わからないから、正直、大丈夫なの?と思います。
    英国のガーディアンも「汚染水(contaminated water)を放出」(https://www.theguardian.com/world/2020/oct/16/japan-to-release-1m-tonnes-of-contaminated-fukushima-water-into-the-sea)と報じています。
    処理水と汚染水は違う、わからないのは無知だ、というのは、確かににそうかも知れない。でも、そういう理解を変えることもまた大切ではないでしょうか。

    コロナ対応の件でも思いますが、丁寧な説明というのは、メッセージを「発する側」の合理的な説明ではなく、メッセージを「受け取る側」がどのようなことを心配しているのか、どのようなことが気がかりなのか、どうすれば一定の安心を感じてもらえるのか、ということに立った(立とうとした)説明をすることであると思います。
    その点が不足していると、仮に大きな問題がないことであっても、「こちら側の不安を理解していない=相手はこちら側の見えている問題を理解していないまま行動に出ているのではないか」というさらなる不安を生じさせる事になり、結果的には、メッセージを発する側にとっては「過剰で神経質で非合理的な」反応を引き起こすことになるのでしょう。
    そして、良くないことに、こういう反応が帰ってくると、メッセージを発する側が「どうせ何を言ってもわからないから説明は最小限で文句をつけられないようにして、進めてしまえば時間が経ったらどうせ忘れる」という行動に至るようになるかもしれません。
    ですが、受け取る側の反応は、決して「過剰」でも「神経質」でも「非合理的」でもなく、このような相互の信頼が損なわれた関係性においては、当然生じることなのだと思います。
    もちろん、何を言ってもあら捜しばかりしてくる人を相手にしていてはキリがないというのはそうでしょう。別にそれは対象ではありません。
    しかし、そもそもマジョリティの人たちにとっての丁寧な説明がなされているのか、という点がポイントだと思うのです。


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