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いずれにしても、日本ではようやく汚染水と処理水の違いが理解されつつあるのに、そうした情報が届いていない海外に向けて、このような「間違い」の罪は大きい。
NHK海外放送、処理水報道で釈明 「処理されず放出される誤解と指摘」
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/ef-bd-8e-ef-bd-88-ef-bd-8b-e6-b5-b7-e5-a4-96-e6-94-be-e9-80-81-e3-80-81-e5-87-a6-e7-90-86-e6-b0-b4-e5-a0-b1-e9-81-93-e3-81-a7-e9-87-88-e6-98-8e-e3-80-8c-e5-87-a6-e7-90-86-e3-81-95-e3-82-8c-e3-81-9a-e6-94-be-e5-87-ba-e3-81-95-e3-82-8c-e3-82-8b-e8-aa-a4-e8-a7/ar-BB1fy3II?ocid=uxbndlbing
追記 ね、こうやって逆輸入してくる・・
米通信社「放射能水を投棄」英紙「漁業者に打撃」海外で否定的報道
https://mainichi.jp/articles/20210413/k00/00m/030/058000c
しかし、浄化処理をして国際基準に見合う形で放出するのと、一次処理しかされていない処理水を福島県にタンクに入れてずっと置いておくのとでは、どちらが良いだろうか。リスクマネジメントとして、どちらが良いのか。
「ALPS(多核種除去設備)処理水」=汚染水から、62種類の放射性物質を機械で取り除いたもの。この状態で貯蔵されており、さらに浄化処理(二次処理)で放射性物質を規制基準以下にした上で放出される。
問題は、タンク内に貯蔵されている処理水が増え続けており、2022年夏には満杯になる点。検討されてきた対応策は、「地層注入」「水素放出」「地下埋設」「水蒸気放出」「海洋放出」の5つ。主要な二次的課題は、風評被害。
国としては、国連機関のモデルに従って計算すると、現存する処理水を1年間で全て放出しても自然放射線の1/1000以下としている。(なお、自然由来のトリチウムも存在する。)また、放射能汚染についても監視でき、国内外で実績がある手法と主張。
反対意見としては、
・漁業関係者やグリーンピースのようなNGOは、海洋汚染、内部被曝、代替手段があるのではないかなどと主張。
・近隣の中韓は懸念を表明。中韓は、未だに輸入規制を儲けています。
https://www.maff.go.jp/j/export/e_info/pdf/kisei_gaiyo_ja.pdf
賛成意見としては、
・プライス米国務報道官は、複数の選択肢と影響を考慮した上で国際基準に合致した対応として支持する旨の声明を発出。
https://newspicks.com/news/5762359/body/?ref=timeline_1013
・原発大国フランスでの報道ぶりも、感情的なものは少ない印象。トリチウムは高濃度でないと人体に悪影響を及ぼすことはなく、IAEAも処理水の海洋放出を支持していると言及。
英国のガーディアンも「汚染水(contaminated water)を放出」(https://www.theguardian.com/world/2020/oct/16/japan-to-release-1m-tonnes-of-contaminated-fukushima-water-into-the-sea)と報じています。
処理水と汚染水は違う、わからないのは無知だ、というのは、確かににそうかも知れない。でも、そういう理解を変えることもまた大切ではないでしょうか。
コロナ対応の件でも思いますが、丁寧な説明というのは、メッセージを「発する側」の合理的な説明ではなく、メッセージを「受け取る側」がどのようなことを心配しているのか、どのようなことが気がかりなのか、どうすれば一定の安心を感じてもらえるのか、ということに立った(立とうとした)説明をすることであると思います。
その点が不足していると、仮に大きな問題がないことであっても、「こちら側の不安を理解していない=相手はこちら側の見えている問題を理解していないまま行動に出ているのではないか」というさらなる不安を生じさせる事になり、結果的には、メッセージを発する側にとっては「過剰で神経質で非合理的な」反応を引き起こすことになるのでしょう。
そして、良くないことに、こういう反応が帰ってくると、メッセージを発する側が「どうせ何を言ってもわからないから説明は最小限で文句をつけられないようにして、進めてしまえば時間が経ったらどうせ忘れる」という行動に至るようになるかもしれません。
ですが、受け取る側の反応は、決して「過剰」でも「神経質」でも「非合理的」でもなく、このような相互の信頼が損なわれた関係性においては、当然生じることなのだと思います。
もちろん、何を言ってもあら捜しばかりしてくる人を相手にしていてはキリがないというのはそうでしょう。別にそれは対象ではありません。
しかし、そもそもマジョリティの人たちにとっての丁寧な説明がなされているのか、という点がポイントだと思うのです。
人間は普段の生活の中でも自然放射線を浴び続けています。
放射性物質の放出について考えるときには、
その濃度と半減期を踏まえることが大切だと思います。
除去の難しいトリチウムの半減期は12年とされており、36年間で8分の1になる計算です。
流し終えるまでに3、40年かけるというのは、海の希釈効果とこの半減期を踏まえてのものだと思われます。
トリチウムの除去が難しいのは、トリチウムというのは水素の放射性同位体であり、水素原子核に2つの中性子が結合したもので、通常の水素と重さ以外の性質は全く同じだからです。
自然水の中には、元々1リットルあたり1ベクレルのトリチウムがあり、少なくとも近い濃度まで希釈すれば問題ないことは確かです。
「薄めただけでは不安」という人もいるのはわかりますが、
濃度、半減期、蓄積、人体に与える影響、自然放射線との比較をすることが必要だと感じます。
風評被害は私たちの社会、私たち消費者の問題です。みんなが福島の苦労を思い、賢く優しい消費者として行動することが求められます。これからも政府の取り組みの真摯さ、そしてメディアにも大きな責任があります。
https://mainichi.jp/articles/20210412/k00/00m/040/318000c?cx_fm=mailsokuho&cx_ml=article
あと、東電、国とも説明不足過ぎると思います。
福一のトリチウム水はALPSで処理されたとはいえ、一度核燃料デブリに触れた水。諸外国のトリチウム水と一緒に論じるのには無理があります。
さらに、現状のタンクの約7割にトリチウム以外の他核種が含まれています。これをあまり説明しませんし、だからこそ、把握している人も少ないのはちょっとどうかと思います。
だからと言ってこれを処理水ということに別に反対はしませんが、いくら2次処理をしてトリチウム水にしてから海洋放出するからと言っても、これを現状、諸外国のトリチウム水と同列に論じるのには無理があると思いますが、色々な意見を見ているとそのへんをあまり把握していない意見が多いと思っています。
あとはいわゆる風評被害。政府は風評被害はなるべく最小化したいと言っています。
ただ、魚を買う立場からの視点で言わせて頂ければ、
絶対的に信頼がおける政府なら信じられるが、今までの経緯から国と東電には残念ながら不信感はある人は多いと思います。
魚を仕入れるときに、唯一のものなら福島県産の魚を仕入れます。がもし同じ品質のものが他産地であった場合、海洋放出が始まった後なら、他産地のものを選ぶ人は多いと思います。それは風評被害ではないのか?と言われるかもしれないけど、自分たちからしたらそれはリスクマネジメントです。少しでも落ち度があれば叩かれる昨今。ある意味当然の行動だし、それを果たして非難できるでしょうか❓
だから、海洋放出を実際にやるなら風評被害ありきで対策をしないと大変なことになると思いますよ。風評被害とは言いますが実際に売上が減れば漁業関係者にとってはそれは実害ですから。
意味があるとすると、放出地にとどまりにくいということだと思いますが、海洋に放出するので、基本的に沈殿などしないはず、と思ってしまいます。単に、反対する方への対策なのでしょうか。
上記は、トリチウム(三重水素)の危険性に関する議論とは関係がありません。世界の原子力発電所でも、除去できない性質のトリチウムは海洋に放出しているとのこと。本当に危険でないなら、いっそのこと全国の海洋で均等に放出し、不満を分かち合ったらよいのではないかと思います。
下記についても、ぜひ見解を聞きたいところ。
https://newspicks.com/news/4983286
https://newspicks.com/news/5346533
https://newspicks.com/news/5401000
メディアの責任は重大だと思います。
追記
参考までに
トリチウムの性質等について(案) (参考資料)
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/pdf/007_09_00.pdf
出典:多核種除去設備等処理水の取扱いに 関する小委員会 事務局(第7回)‐配付資料
https://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/osensuitaisaku/committtee/takakusyu/007_haifu.html
ただし、生物濃縮という言葉があり、微量の放射性物質を体内に持つ生き物たちがプランクトン→小魚→中型魚→大型魚と、生態系ピラミッドの頂点に行くに連れて蓄積度が増していき、頂点の生き物は高濃度な体内汚染を引き起こすという現象が確認されています。
例えば、食べる大型魚と言えばマグロなどです。そして実はその頂点の上にいるのが人間、取り分け日本人なので、福島から放出された放射性物質は最終的には私たちが身を挺して処分場になるということだと思います。
因みに1日に何十トンもの海水を濾過する貝類も体内に放射性物質を蓄積しやすいので食べ過ぎには注意が必要です。
海の生物にとって海水は人間にとっての空気のようなものなので、それを汚染するとはどういうことなのか、創造性を持って物事を考えるべきだと思う。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/生物濃縮
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021041300414
正確に報道する米国政府、
世界に誤解を招く報道をするNHK、
日本海に日本の100以上の基準で処理水を放出する隣国、
世界的なウィグル問題をフクシマ問題に置き換えた隣国。
記者会見して正確に発信するべきだった日本政府。
といったところでしょう。
海外の反応は予想されるので、政府としてもう少し事前に対策できないものですかね。