「能力主義」が社会を分断 マイケル・サンデル氏
日本経済新聞
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本を今日読み終わりました。トランプ政権がなぜ支持されたのかということと、オバマ大統領時代、そしてそれ以前の民主党政権時も含めて、米政治が学歴偏重に偏ってきたことの根本的な問題を指摘しています。マイケル・ヤングも以前読みましたが本当に予言的だったなと今思わせられます(絶版になっていて手に入りにくいので、これを機に出版社は再版してもらえないものか)。
実際に生み出している金額と本来の貢献的価値は異なる、ということはコロナ禍でのエッセンシャルワーカーや保育士を見ていればもちろん頭で理解はできるものの、機会の平等があればいいのではないか、十分にメリトクラシーではないことが問題なのではないか、という議論には私もしょっちゅう絡み取られそうにはなる。能力主義(功績主義)は、私たちがかなりの発想転換をしないといけないくらい社会にしみわたっていると改めて感じる。。。「社会への重要な貢献の一つに子育てがある。これは国内総生産(GDP)に算入されず、労働市場でも評価されない」
このような社会の弊害を今世紀中に無くさなければ分断は深まるばかりな気がする。学歴偏重は悪い。それはわかる。ただ、それは一つの物差しとしてはあって良いと思う。
格差問題の本質は、集団からより個人主義に陥った倫理的価値観の欠如だと思う。
過去はお互いがお互いを支え合う感じだったが、今ではそういうものもない。
自分は自分。
そこが過度にいきすぎてる感じがするので、より倫理、道徳の観点から、お金のある人はお金で支援する、ない人はない人なりに自分のできる限りの奉仕をする。
そういった精神、心構えが大事ではないかと考える。