【吉野彰】ノーベル賞研究者は「アップルカー」をこう予測する
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電池についてはとても分かりやすく、勉強になりました。
モビリティの未来については、おおむね雑誌・ネット媒体レベルで騒がれている話ですよね。目新しさはありませんでした。
しかしながら、御高名な先生が公に「中小自動車メーカーは消滅する」とおっしゃること自体にインパクトを受けました。やっぱりそうなってしまうのかぁと残念に思う一方で、映画でしか見たことのなかった世界が現実になることへの期待感も大きいです。
日本企業が戦後復興からバブル期まで急速に躍進したのの同じく、中国企業が各分野で世界の覇権を握るは既定路線だと考えています。問題はその後の世界なのではないでしょうか?中国での人件費などのコストメリットが希薄になり、政治的リスクが顕在化し、かつ日本が技術的に拮抗する未来があるならば、チャンスが来るような気がします。
注目のコメント
EVの究極のコアパーツとも言えるリチウムイオン電池の発明者・吉野彰さんのインタビューをお届けします。昨今のカーボンニュートラル政策全般の正しい見方やアップルカーについて聞きました。
驚いたのは、吉野さんがイメージするアップルカーのビジネスモデルの全容です。
現状の電池性能に限界があるからこその考え方で、社会全体のソリューションの一部としてアップルカーの存在を位置づけているイメージで、たいへん興味深く、ワクワクしました(詳しくは本文をお読みください!)リチウムイオン電池に代わる革新的な電池がなくても、殴り込みをかけるための材料は十分整っていると考えているようです。
アップルはこれまで自動車を売ってこなかったし、おさらく将来においてもみずから作らないでしょう。だからこそ、描ける未来図の幅は多のだろうと、改めて感じました。
そして、無類の「ビジネス好き研究者」でもある吉野さんに最後に聞いたのは、EV戦国時代において、日本のトヨタ以外の自動車メーカーが、一体どう生き残ればいいのか。
その答えも、示唆に富んだものでした。ぜひご一読ください。自動車メーカーはスマホメーカーのようになるというお話と理解しました。その時に、サムソンになるか、クアルコムになるか、ソニ―(カメラ)や村田製作所になるか。シェアリング、自動運転が主流になれば、自動車保険の比率が高い損害保険会社も変わらないといけないでしょうし、そもそも「駐車場」なんかもよく言えば有効活用、悪く言うとダダあまり。インパクトは産業界、住宅、暮らし方などとても大きいと思いました。
自動運転車は充電と放電を繰り返してエネルギーのエコシステムに貢献する。このくだりが印象的でした。長距離を走らなくてもいい。短距離を乗りつなげば、目的地に到達できる。という発想も目から鱗。示唆にとむレポートです。