【真相】なぜソニーは「EVビジネス」に参入したのか?
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本日の記事は、昨年のCESで初登場してから話題になり続けているソニーカーについて。開発責任者のインタビューをお届けします。車をつくったソニーが、「これから確実に、車の開発は変わると感じた」と断言したことが印象的でした。
ソニーカーの販売はないとしていますが、すでに自動運転の公道試験も始めており、本当に売らないのか、個人的にはまだ懐疑的です。来年あたりのCESで「量産することに決めた」という電撃発表があっても驚かないくらい、車に必要な機能は全て備わっています。「可能性を感じてはいても、産業が変わる中で具体的にどの部分を我々が担えるのかは、わかりませんでした。だからそれを把握するためにも、まずは車というものを正しく理解する目的で、つくってみようと。」頭より手をまず動かして知見を得る発想はとてもいいと思いました。こうしたことに予算を振り向けられるという点でも、少し前のSONYとは違う風が吹いているように感じます。
記事でも指摘があるが、ソニーはスマホ向けイメージセンサーでは世界シェアナンバーワンだし、そのせいで向け先を分けなくてもイメージセンサーでは世界シェアトップだが、車載だけに絞ると、車載向けではシェアはOmnivisionやオンセミの後塵を拝している。これは車載向けとスマホ向けでは要求されている仕様が大きく異なるところから来ている。スマホ向けでは高画素だが、車載向けでは耐久性だったりする。ソニーはDensoなどと協業してシェアを伸ばそうとしている中で、このVision Sの話が出てきたのだろうと推測する。
ソニーは過去には欧米圏でカーナビ事業なども手掛けていたし、PND(パーソナルナビゲーションデバイス)を作っていた時期もあった。自動車向けで全く門外漢だったわけではないとは思う。
また、Appleの動向についてははぐらかしているが、実際にはイメージセンサーの流れで知りうる立場にはあるのではないか。