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米国でもっとも広く、最大の石油産出州で、かつ有数の再エネルギー開発州でもあり、農業も盛ん。最近ではトヨタやエクソンモービルなどの大企業の本社が次々移転し、税金も物価も高いカリフォルニアから人も移動。一大産業集約地になりつつある。

そんな、なんでも持っているテキサス州ですが、もともとメキシコ領だったのが1836年にテキサス共和国として独立し、1845年にアメリカ合衆国に併合(カリフォルニア、アリゾナも元々メキシコ領)。その後、南北戦争時は連合国側についたことで1861年に合衆国を離脱し、1870年に復帰した。

州の中で唯一領土割譲ではなく条約によって合衆国に加盟し、唯一州旗(星一つなのでlone star stateとも呼ばれる)を合衆国旗(星条旗)と同じ高さに掲げることができる。

その様な経緯があるため、テキサス州は合衆国連邦の中で唯一離脱規定のある特殊な州であり、非常に独立心も強い。

2月中旬に起きたテキサス州の電力危機も、テキサス州が過度に独立的なグリッド運営をしていたために起きたという見方もある。

共和党が多いテキサス州議会では、昨年の大統領選挙のプロセスに不満があり、そのために今年11月にテキサス州の独立の議論を問う住民投票を行う法案HB1359が議会に提出されていますが、、、どうなることやら。
全米最大の産油地であるテキサス州。中心都市ヒューストンが昨年、「世界のエネルギーの首都が世界のエネルギー転換をリードする」と宣言しました。きっかけは2017年の大型ハリケーン「ハービー」による被害。石油ガス産業の将来が不透明な中、産業転換をはかる狙いもあります。

(トップ写真のキャプションで「1936年のテキサス独立戦争」とあったところ、1836年の誤りだと指摘を受けました。その通りです。失礼しました。修正済みです)
人口1位と2位のカリフォルニアとテキサスは、単独で捉えた方が「アメリカ」を理解しやすいと思います。

アメリカはこの数年の間にサウジを抜いて世界最大の産油国となり、またロシアを抜いて世界最大の天然ガス産出国となりました。最大の消費国でもありますが、現在は純輸出国となっており、サウジからの石油を買わない月なども出ています。エネルギー独立国となることで、当然中東やロシアとの関係も強気でいられます。

そのアメリカの4割の石油産出を担っているのがテキサスで(天然ガスは25%)、中東のイランやイラクを抜いて、世界第3位の産油国となっています。

カリフォルニアはイギリスを抜いて世界第5位のGDPとなっています。カリフォルニアのニュースに対して「私はアメリカでこんなことも聞いた」とテキサスの情報で反論してみたり、テキサスのニュースに対してカリフォルニアの情報をあてるのを日本では結構見かけますが、政治や産業構造、エネルギー政策など全く異なります。

両州に共通するのは再エネシフトでしょうか。再エネ発電量も1位2位、共にこの1年で供給不安定な再エネ移行を原因とした電力緊急事態も起こしましたが、温暖化による被害の方が遥かに甚大とのことでますます加速させるとのことです。
暑いですからねぇ、電気は大事