金正恩氏、「苦難の行軍」を決心 制裁に対抗、党の結束強化
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北朝鮮には1938年から1939年にかけて金日成が率いる抗日パルチザン部隊が満洲で日本軍と戦いながら行軍したという伝説がある。
その後、1990年代、未曾有の飢饉と経済政策の失敗で危機に直面したときに「苦難の行軍」という言葉が使われた。今回、金正恩総書記が「苦難の行軍を決心した」と発言したので、3度目の苦難の行軍開始になる。昨年は新型コロナウイルスで中朝の人的往来が激減し、制裁の影響で貿易が縮小し、甚大な台風被害を受けて、北朝鮮経済が厳しい状況にあるなかで、この言葉が出てきた。とくに医薬品と食糧の支援が必要になっている。権威主義的な国家において国民を奮い立たせるスローガンは国民の洗脳になる(この場合、政府主導の行動が成功した事例がないと効果はない)。
世界大戦中の日本も似たような経験を持つのでは。その経験での学びから悪循環脱却を図らなければいけない。
北朝鮮が国際社会から孤立して、国の内部から再編しない限りは状況から脱せないのではないか。前回の「苦難の行軍」で良いイメージを持っていなかったり効果に懐疑的な世代が多くいる中で、今回のスローガンがどれほど国民の心に訴求するのか、疑問がありますね。