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コンテナ運賃交渉、北米向け完売続出。フォワーダー苦戦も

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    拓殖大学商学部国際ビジネス学科 教授

    コンテナ運賃には大きく分けてスポット運賃と契約運賃の二種類があります.前者は「すぐに運ぶと決めた(スポット取引をした)」コンテナ貨物に適用される運賃で,変動が大きいです.後者は一定期間(北米航路なら通常一年)に一定の数量を運ぶことを前提に適用される固定運賃を指します.記事では,北米航路では年間契約で船社と荷主はMQC(最低積み高保証;minimum quantity commitment)を結び,必要本数に達しない場合に違約金を支払う仕組みなどを導入している,とあります.

    この契約運賃ですが,主に5月が更新時期に当たります.日系荷主や北米航路ではこの契約運賃の割合が高いことが知られています.今年の契約更改はスポット運賃の増加を反映して上昇するという予想がありました.予想通りに進んでいる状況ですが,しかも大手荷主が最近のコンテナ不足の状況を受けてスペース確保を重視したために,スペースが売り切れ続出という事態になっています.契約した分だけで荷物が運びきれない場合はフォワーダーに貨物を確保してもらうか,個別にスポット取引をすることになります.フォワーダー向けの交渉も厳しいことが予想されております.

    記事にはありますが,日系荷主はこれまで例年起こる運賃下落を見越して,MQCを本来の物量より低く設定することが多かったとされています.また,MQCが守られないケースも多々あったと聞いています.これからは,契約をする場合はよりコミットメントの強いものへと移行することになるでしょう.

    なお,契約運賃は,収入が安定するメリットがありますが,スポット運賃が上がる上がり相場の状況でも海運会社の利益増加につながらない特徴があります.この点を考慮すると,この契約更新の結果は海運会社の利益にプラスの影響を及ぼすと考えられます.


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