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OECDで行われている国際的な学力調査では、15歳時点で理科でも数学でも女子の方が点数の高い国が、北欧を含めいくつかあります。「女子は理系が苦手」というのは、生物学的根拠などなく、社会で作られる/変えられるものにすぎません。都内の女子の進学校では7割程度が理系という高校もあります。

日本の女子高校生は「女の子は家元から通え」「女の子は浪人するな」「女の子だから短大で充分」といった圧力で翼をもがれてしまっています。性別にしばられずに、好きな勉強ができる環境を整えていきたいと思います。東大でも出身の女子学生による母校訪問を行っていますので、いろんな高校からも手を挙げてください。
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研究職以前に、大学院進学の時点で女性の割合がぐっと下がります。さらに遡ると、学部の段階ですでに、大学院進学率の低い学部(人文・教育系)に女子生徒が多く在籍していて、進学率の高い学部(理工系)に女子が少ないです。
そう考えると、高校以前からバイアスがかかってるんでしょうね。

また、研究職になってからも、昇進には男女差があり、上位のキャリアになるほど女性の割合が下がります。
男女共同参画学協会連絡会のアンケート調査(平成24年度)によれば、指導的地位にいる女性研究者が少ない理由として

1 家庭と仕事の両立が困難(64.1%)
2 途中離職や休職が多い(52.3%)
3 指導的立場にいる女性の数が少ない(50.8%)
4 業績評価に育児・介護に対する評価がない(46.7%)

などが挙げられています。

わたしは幸いなことにテニュアトラックにつけましたが、運に助けられた部分も大きい。なので、自分の後輩が「研究職に就きたい」と相談してきたときには、覚悟が必要だよ、と伝えているのが現状です。

まず、研究職に就けるかどうかはきわめて不確実です。
前任が退職したタイミングとか、新たなプロジェクトが始まるタイミングとかでしか、ポストが空かず雇用が生まれません。加えて、めったに自分の専門領域とマッチするポストは空きません。
また、ものすごく狭き門です。一つのポストの倍率が何十倍みたいなこともザラにあります。運良く自分の専門領域のポストが空いたとしても、そのタイミングに合わせられるとは限らない。

ここまでは男女問わずですが、女性には不確実性がさらに増します。例えばその時、妊娠を考えていたら?育児中だったら?介護中だったら…?

さらに、研究は基本的に絶え間なく続くものなので、「ちょっと休みます」が難しい。データの途切れや、共同研究者とのタイミングのズレは、研究にとって致命的なダメージを及ぼします。
なんとか休みを取ったとしても、妊娠・育児期間中ほとんど研究業績をあげられず、業績書が空白になってしまうと、キャリアアップにも不利でしょう(これは研究職に限らないと思いますが)

近年はこうした女性研究者の現状を改善すべく、各大学さまざまな支援制度を設けたり、積極的な女性の採用を進めています。ある意味チャンスの波が来ているので、どんどん女性に出てきてほしいと思います。
日本では「研究者」というと理系、特に工学系の研究者のイメージが強い。それはそのはずで、日本の大学院生の殆どが理工系だから。

そもそも文系理系で女性比率が違うことも問題かも知れないが、日本以外の国では人文社会系の大学院生の方が多い。

各国の大学院学位取得者の分野別比率(2016-2018年)
   人文社会系%、理工農系%
日本:18.4%、56.3%
米国:42.6%、18.8%
英国:45.7%、25.3%
仏国:67.3%、24.0%
独国:33.9%、35.2%
韓国:45.4%、25.7%

詳細はこちらの67ページ
https://www.mext.go.jp/content/20200821-mxt_chousa02-000009501-01.pdf

特に日本では工学部が多く(40.8%)、欧米では法経系が多く(30%以上、日本9.9%)、フランスでは人文芸術系が多く(33.2%、日本は8.5%)、日本の教育系学位が少ない(日本5.1%、各国15%以上)という事がわかります。

英国で工学系より理学系の方が多い(10.0%、14.6%)ことにも驚きました。

よく「理系離れ」などと言われますが、そもそも日本は工学過多だっただけなのかも知れません(そのくせ高校での物理選択率が10%とはどういうことだ・・・)。

結局、社会を動かしルールを作りカネを稼ぐのは文系だったりします。日本の工学偏重は、モノを作る人こそお金を得るべきという思想の現れなのかも知れません。
女性の技術者、研究者の割合は改善してきているとはいえまだまだの状況ですね、特にOECDで出ているグラフを見ると一目瞭然。STEMの領域に対する早くからのアプローチは、弊社でも力を入れて取り組んでいます。社会貢献になりますが、STEMに対する興味、そして書かれているようにこの手段を使って社会をよりよくできる無限大の可能性が広がるということに、学生の時代しかも早くから触れ合いさせることで、ジェンダー関係なく、技術者、研究者はもっと増えてくると良いなと思います。
プログラミングや情報の授業が広がり、触れるという機会はもっともっと増加するわけですが、それでも先進技術は変化早いため、弊社でも最新のTecをお伝えしていく役割も担っていると思っています。
特に地方に根付いた課題をテクノロジーの力で解決できると知ると、社会とも繋がり、このコミュニティが更に活性化されることを期待しています。
先日、ポスドク女性の大学教員職獲得と大学教員女性のmaternity leave後の復帰を支援するための研究グラント、というオーストリア政府 (EUではなく) のプログラムのプロポーザル審査をやりましたよ そこまでハッキリやる所がオーストリア・スイス的だと思いましたねぇ メリケン (やEU全体) では、そこまで区別すると逆差別的、と騒がれそうなので ただメリケンに比べ、欧州 tier1 大学の工学系女性教員はまだまだ少ない印象なので、近年懸命にイロイロ始めてるようですねぇ

追記
あ、野本さんの仰った化学系研究者のウワサ、似たのがコンピュータ系の大学院生間でもありましたよ、むかし 当時のほぼ唯一のプログラミング環境だった、unixワークステーションの巨大CRTモニタからの放射線の影響で、女の子が多いって (実際そうでした、ワタシもムスメ×2だし)
追記おわり
科学アウトリーチ、もっと広がって欲しいです。私も理学部生物科卒で分子遺伝学教室に一瞬だけ在籍していましたが、生物学の端っこをちょっとのぞいただけでもその面白さを感じることができました。
理系離れの理由がよくわからないのですが、きっとリーチできてないだけと信じたいですし、こういう取り組みをされている方は応援したいです
こういうのは時とともに変化していくので、年齢階層ごとに分析しないと増えいるのか減ってるのかわからん