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それも当然で、執行部による報告にもFOMCメンバーによる議論にも、景気や物価に関する慎重意見がほとんど見られず、政策目標まで相応の距離があることだけが金融緩和を正当化している構図です。
こうなってしまうと、この先は景気と市場が先に走っていって、FRBの対応が遅れることが想定されます。市場をコントロールできない点でフォワードガイダンスの意味は失われますが、景気は最早それを必要としないという奇妙な状況が生ずる訳です。
いっぽう、ブラックロックは、「緊急事態でないにもかかわらず、FRBは緊急時と同様のスタンスを維持しているが、改善の度合いを認めようとしない姿勢はますます困難になっているようにしか見えない」とみています。
このギャップは大きい。緊急事態を過ぎたのであれば、バイデン政権は追加の財政投融資が不要になるはずなのですが。金融業界と実体経済には相当大きな開きがあるのでしょう。
一方で、今回は失業率を下げる鍵になるのが、金融政策ではなく、財政政策という状況。
FRBの中でも判断が分かれると思います。
ワクチン接種が全く進まない日本はさらに不確実だということです。
日本はアメリカよりもっと突っ込んだ経済対策が必要だと思います。
長期金利上昇に多少の回復基調を感じるのでしょうが、それでも失業率の改善は十分ではありません
金融緩和の出口の話はまだ議論が先のようです
既に何兆ドルもの財源投入しており、さすがにこれ以上突っ込むと回復まで時間がかかりすぎるというところでしょうか。
アメリカの舵取りが難しいのは、自国のテーパリングは結果的に世界のテーパリングに繋がることで、タイミングを見誤ると経済回復がさらに長期化することですね。