ワクチン副反応で19人死亡=アストラ製、18歳未満の治験中止―英
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・副作用の発生確率が現状0.0004%(100万人に約4人)
→副作用リスクより、接種メリットが大きいと判断し、継続投与方針
・一方、コロナ発症による重症化確率が比較的低い30歳未満においては、リスク>メリットとおそらく判断し、別ワクチンを進める
という流れになったように、この記事では見えます。
しかし、本来比較すべきは、
・副作用の発生確率0.0004% VS 30代未満のコロナ重症化確率
ではなく、
・30代未満における副作用の発生確率 VS 30代未満のコロナ重症化確率
となるはず。
イギリスはそもそも、以下4グループを優先ワクチン投与対象としているので、
副作用の発生確率0.0004%の母数には、30代以上がかなり多いはずと推測できます。
・70歳以上の人
・介護施設の入居者
・医療・介護従事者
・高リスクで隔離が必要な人たち
年齢と副作用の発生確率の間の相関関係があるのかどうか私にはわかりませんが、少なくとも感覚的には、副作用の発症確率やそれが重症化するリスクは年齢が高くなるほうが大きい気がしてしまいます。
もちろん、政府側ではそのようにきちんとデータを見ているとは思いますが、
記事の中でも伝えてもらえると、国民による正しい認識ができてくるように思いました。
注目のコメント
英国の審査当局は、英アストラゼネカ製ワクチンの接種後の「血栓症」に関して、ワクチンとの因果関係を認めた上で、引き続き「接種の利点はリスクを上回っている」としています。一方で、「30歳未満には別のワクチンを使って接種する」としています。30歳未満という若年層は、ウイルス感染の重症化が起こりにくいことを踏まえ、この年齢層で「接種の利点が減少する分リスクを上回っているとは言い切れない(少なくとも他のワクチンよりは)」との意思表明になりますので、今後の世界各国の判断に影響を与えることになると思います。
日本では、英アストラゼネカ製ワクチンはJCR(兵庫)が生産する計画を立てていますが、今後の生産量に影響を及ぼす可能性は高いと思います。また、当ワクチンは、日本では臨床使用の承認申請中で、日本の接種計画にも組み入れられています(本来は、認可前のものを組み入れること自体おかしいのですが、緊急対応として許容されているのでしょう)。当初、5月上旬と思われていたスケジュール(ファイザー社製ワクチンと同じ審査期間を前提とした場合)に影響を及ぼす可能性があると思われますが、仮にそうなれば、日本の接種計画にも影響があるものと思います。
以前、製薬企業で医療用医薬品の商品企画をしていた経験から、比較的多くの医薬品で、非常にまれに、「血栓症」が副作用としてあらわれることを見てきました。そのような場合には、今回のワクチンの場合と同じように、「注意書きへの記載」をすることでの対応を求められていました。その場合の「血栓症」は、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP=Thrombotic Thrombocytopenic purpura)と呼ばれる病態が典型的に報告されていましたが、今回の報道では、そこまで詳しくは書かれていませんので、その点は不明です。
当ワクチンでは、100万人に約4人の割合で発症するリスクとのことですが、他のワクチンでも、このような副反応の報告は今後もあり得ますので、引き続き一喜一憂しないほうが良いとは思います。ヘッドラインだけ読んで判断しないように気をつけて頂きたいと思います。MHRA長官は「恩恵はリスクを上回っている」と発言しており、EMA長官も「非常に効果的だ」と発言しています。一言で良いので、これらの発言もヘッドラインに含めて頂けると良いです。
困りましたね。。アフリカに到着しているワクチンのほとのどがアストラゼネカなのに。。ケニアもワクチンに対して懐疑的な雰囲気から打った方がいいという雰囲気に変わってきたところ、水を差してしまうかも。私自身も打てるとしたらアストラゼネカだな。
アフリカのコロナワクチン入手・接種の状況
https://abp.co.jp/perspectives/business/Corona_data.html