経産省「2025年の崖」レポートから2年半、担当者に聞く企業のDXが進まない理由
コメント
注目のコメント
DXが進まない理由ですって??
A:政府の失政で、デフレが継続中だから。
対策:まずは政府が失政を認めない限り、何も始まらない。
以上、終了。
だが、もうちょっと説明したい。
デフレとは、「国民の所得が減少し、貧困化していく」現象。
即ち、誰もモノを買わない状態。
なのに、
「よし、失敗上等でDXのためにジャンジャン投資するぞ!銀行から融資を集めよう!そして新しい生産ラインを建造しよう!」
・・なんて経営者がいるわけがない。
政府が実体経済に貨幣を供給し(=国債発行を大胆に行い)、デフレから脱却する事が、DXどころか、イノベーションが多く創出される前提条件と言える。
つまり、政府が財政支出を渋ったのが根本原因。
なのに、マインドがDXになっていない!・・とかのせいにするなよな、と。
そのマインドのせいにし続けて、30年。
どこがどう改善されてきたのですか?
※日本型経営のマインドがどうだ、終身雇用のマインドがどうだ、働き方へのマインドがどうだ、とか散々やってきましたよね。2018年に経済産業省は、DXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しているんですよね。
ちゃんと読めば、大事なことは(目的は)、ビジネストランスフォーメーションであって、デジタルは手段でしかないと書いてあります。多くの場合は、「デジタルやデータで何かできることを考えよう!」から入るので、目的と手段が逆転しているケースが多いのだと理解しています。
極端に言えば、デジタルを使わずともビジネス変革に資する手段があれば、それはそれで良しなのですが、「デジタル〇〇部」とか「DX〇〇推進室」と名前が付いた部署に配属されると、デジタルありきにならざる得ないところが、組織人として、難しい(悲しい)ところです。だからこそ、経営側のリーダーシップにて、力点を敢えて「デジタル」でなく、「ビジネストランスフォーメーション」に置いて議論することが重要かと思います。DXが話題になる前までは、レガシーな業務を効率的に進めるための道具がITであり、業務仕様に応じて各社独自に整備が進められてきました。しかし、インターネットを基盤とする情報プラットフォームの開発と実用化が急速に進み、社外のソリューションやシステムが、各社が整備してきた従来のレガシーシステムを凌駕するビジネスの可能性を生み出すようになりました。このことは、企業など財やサービスのサプライサイドだけではなく、利用者や消費者などのデマンドサイドの意識も変革しています。DXに乗り気ではない、あるいはDXへの抵抗が大きい組織に欠けている視点は、デマンドサイドの「モノやサービスがデジタル化されて当たり前」意識への変化ではないかと思います。
言い換えると、これまでのIT技術のように、従来のビジネスの土俵で戦うための道具の時代から、デジタルが新たなビジネスの地平を開く時代の変化点に我々は位置しており、ここでその変化に資源を投じることができる組織とそうでない組織の間に、大きなサバイバビリティの差が生まれる時代になったということになります。前回のDXレポートが、ITアセットの老朽化や陳腐化など、ハードウェア面のアプローチが色濃かったところに、従来の「ITはコスト」意識が相まって、DXへの歩みの遅れが起きたのだと理解しています。
経営者がデジタル文化を理解し、リスクをとって組織や業務プロセスを変革できるかが、DX成功の確率を高める最大の要因だと思います。