東芝に買収提案、英投資ファンドなど 2兆円超で非公開化
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2017年末に6000億円の第三者割当増資をゴールドマンサックスが単独でアレンジした時の衝撃を思い出しました。
あの時の帰結が最終章を迎えるということでしょうか。
2017年当時、私も様々な手法の立案に関わってましたが、第三者割当でシンプルに増資しにいく、それを引き受けるお金があるということに驚いたものでした。
しかし、今になって振り返ってみると、国防にかかわるようなインフラ企業を国内でお金拠出できない、できたとしてもたいした経営できる状態にもないと思われている、という状態がそもそもおかしいよなと感じます。
コロナ禍で多くの業界が痛んでますし、個々人で苦しい想いをされている方が多いのもよく理解できるのですが、それとこれとは話が別で、お金自体は余りまくっているので、世論への配慮とかは抑えてしまって、何兆円でも拠出できるような仕組みであり、人材は揃えていかないといけないのだろうなぁとシミジミと感じました。
注目のコメント
上場維持のために虎の子の東芝メディカルと東芝メモリを売却し、ゴールドマンをFAとして、海外投資家から6000億円を調達した結果、最後は海外PEから、非公開化の提案を受けるとは、皮肉なものです。
確かに東芝は原発などエネルギー政策、国防の関係から、財務省そう簡単に承認するとは思えないですが、株主構成から言えば、東芝は既に「外資」です。
また、ここ最近のハーバード基金への圧力や信託の議決権不備など、事業以外の不手際も多く、投資家からの不振感が蔓延しているのも事実です。
今は、あの頃とは違い、政治も官僚も大企業も、コロナもオリンピックも、既に旧体制では令和の時代では生きていけないことを考えれば、いっそのこと、東芝クラスを非公開化して、ベンチャーの社長に任せた方が良い気もします。仮に外資の代わりINCJを入れたところで、あまり変わらないでしょう。
東芝は日本の大企業の壮大な「叙事詩」となりつつあります。
引用
非公開化の提案を受けて、東芝の取締役会は提案が株主の利益にかなうものか検討を始める。手法や価格が妥当か交渉し、提案への賛否を表明する。原子力事業を持つ東芝は2020年に施行した改正外為法で重点審査の対象となっており、財務省が事前審査することになる。位置付け的にはCVCがアクティビスト牽制のためのホワイトナイトになるのかもしれないが、色々な思惑が見え隠れしてしまう。ここまで明確に価格が出ると株価上昇につながるとは思うものの、同時にアクティビストにとっても好都合。実際CVCが動かなくても東芝の時価総額が上昇し、アクティビストの持ち分の価値が増加し、CVCは存在感を示せる。
機密技術などの所有があるがゆえに買収できるか否かは別として、東芝を非公開化して本当の意味でバリューアップしてエグジットできると確信する株主の登場を期待したい。現社長の古巣からの提案ということで、仮に検討するにしても公平性などについては非常に気をつけるべき状況ですね
外資規制の論点もありますが、前回の大型資金調達を経て既にファンド中心の構成になっており、話題になってるフジテレビではないですが、「あの時も既に」ということになりそう。放送と違って明文的な外資規制はないんでしょうが、半導体や液晶などに対するこれまでの議論を見ると無条件で、ということはなそうです