ニコン、宇宙部品参入
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記事にある3Dプリンタ文脈。宇宙・航空領域は、高コストであっても重量を減らせるとメリットがある。鋳造や切削加工では作れない立体造形を3Dプリンタで積層することでできるので、注目領域。3Dプリンタでロケット製造を行おうとしているRelativity Space(下記)も注目される。
https://newspicks.com/news/5412966
https://newspicks.com/news/4271661
https://newspicks.com/news/3986859
にしてもニコンの3Dプリンタに至る道は、考えてみると興味深い。
技術系譜としてのニコンの強みは、光学(レンズ)と精密駆動(カメラの機構や露光装置)。そして、金属3Dプリンタのために光を集積して出力を上げるというところで前者を活かし、それを精密に積み上げるというところで後者を活かすという感じだと思う。それによって小型・低コストの機械を作り、設置を楽にしている(そもそも設置が難しければ導入が難しくなる)。
カメラも露光装置も厳しいなかで、頑張ってほしい期待領域…!
https://newspicks.com/news/3953742宇宙関係はまだまだ政府系調達が多く、その場合米国内small business は有利なのですが、ニホン企業による買収が、その辺りの契約に今後どう影響するかですねぇ 当分の間は、金属3DP使ってくれるのは航空宇宙か医療しかないですからねぇ (で、どちらも外国企業には壁が高いマーケットです)
2015年設立、従業員30人のスタートアップのMorf3Dに100億円出資、小型宇宙衛星分野は成長を見込まれれていますが、思い切った決断だと思います。
ドイツの金属3DプリンターのEOSの装置を15台導入し、レーザーを4基搭載した高効率かつ高精度の装置が主力です。衛星や航空用の部品に特化しているようです。
ニコンも小型かつ安価な金属3Dプリンターを開発しています。さらに材料加工事業を新たに立ち上げるために、Morf3Dを買収することで時間を買ったということでしょう。
装置メーカーがユーザーの事業に参入するという話ですが、宇宙衛星分野はまだ黎明期なので、いきなり衛星の部品メーカーになる方がチャンスは大きいでしょう。
金属3Dプリンターの市場は、日本ではまだ小さいですが、海外では自動車部品の製造に使われてきていますし、無人化できるので、ある程度の量産でもコストに見合ってくるのは時間の問題です。大量生産はやはり金型を製造して鋳造の方が有利でしょうが。
金属粉末射出成型分野まで3Dプリンターがどこまで浸食するのかわかりませんが、金属パウダーの管理が容易になれば、金属3Dプリンティングによるモノづくりが、日本のモノづくりにとって脅威になるかもしれません。
3Dデータさえあれば、どこでもモノづくりができるのが、3Dプリンターだからです。そういうことから、装置メーカーのEOSは3Dデーターのプラットフォームを構築しています。
衛星部品は軽量化する必要から、鋳造では作るのが難しい形状になる場合は、3Dプリンターにぴったりです。人工骨もテーラーメイドが望ましいでしょうから、医療分野でも3Dプリンターは期待できます。