【緊急公開】NFTの法的論点【随時更新】
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急速に拡がっているNFTについて、金融庁でブロックチェーン関連法制に携わられて、森・濱田松本法律事務所に戻られ、当協会、日本暗号資産ビジネス協会JCBAのNFT部会もお世話になっている、増田弁護士から、法的論点を整理したブログのシェアがありましたので、是非。
やってみよう!と、同じくらい、先々の法的論点が気になる性分なので、大変助かります!著者です。急遽書きました。
NFTアートその他NFTとされるものについて、オークション形式での販売が急に拡大しています。現在は下記のような理由や背景から、投機的な思惑での購入者が多数流入している側面が強いようにも思われ、数多くのscamプロジェクトを生み一過性のブームに終わってしまったICO(イニシャル・コイン・オファリング)と同様の結末を辿ることとならないか懸念しています。
・客観的な値付けが難しいうえ、既存のアート業界のような値付けの慣行や目安も存在しない
・上記と相まって、マーケットメカニズムが働いているように見えない
・他方で、OpenSea等のNFTマーケットでの処分可能性がある(これは悪いことではないが)
・NFTアート中心に、いったい何が販売されているのかが判然としないものが多い
しかし、ブロックチェーンやNFTといった技術自体の有用性が高いことは論を待ちません。NFTに名を借りた、消費者の投機的思惑を利用した詐欺的案件が急増するなどて分野全体がしぼんでしまわないよう、今なすべきことがいくつかあると考えます:
・ブロックチェーン業界での自主的なルール整備 ※私も取り組み中です
・法律実務の蓄積による法解釈の安定化 ※私も取り組み中です
・ブロックチェーン・NFTに対する消費者リテラシーの向上
ブロックチェーン・NFTの健全な発展を通じて、世の中に更なる価値がもたらされることを願って、本記事を公表しました。