台湾、脱線事故が映す悲しき「二面性」 過去8年で90回
日本経済新聞
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残念ながらミスリードを誘う記事。台湾のことを取り上げるのなら思い込みではなくファクトを基にしっかり取材をしてほしい。
「社会の分断が改革を遅らせ」ことが事故の背景のように指摘しているが、本省人と外省人の分断と今回の事故は全く関連性がない。
確かに台湾の政治を語る際に本省人、外省人の問題は避けて通れないが、近年意識が変化しつつあり、80年代を引きづったままのような書き方は適切ではない。
台鉄の体質に問題を抱えているのは事実だが、改革は進まないのは公務員年金のように公務員への厚い待遇が既得権益となって、準公務員である台鉄職員を抱える組合の強力な反対があるからである。
また、過去のバスの事故なども同じ背景があるような書き方だが、それぞれ異なる背景、原因があり一括りで語るべきではない。
(例えば、「16年には台湾北部で中国人観光客を乗せたバスで火災が起き、26人が全員死亡した」事故は、運転手の放火と調査報告書は断定している。)
今回の事故は工事用車両のユニック車が線路に落下し列車と接触したことはほぼ断定されてきており人為的原因と見られるが、台鉄の管理体制にも問題があったかは今後の調査が待たれる。