【完全解説】アップルカーは本当に「自動車」を変えるのか?
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昨日、イーロンマスクのNeuralink記事について、長いレビューを書きましたが、テスラやGAFAMと呼ばれるBig Tech(Google, Microsoft, Apple, Amazon, Facebook)の開発の方向性は、自分たちの生活や研究業界全体に強い影響を与えるので、つい注目してしまいます。
面白いのは、Big Techの中でも、開発の方向性が多様な点です。
Appleは、iPhoneに始まり、Apple watch、Apple carと、電話・時計・車といったハードがおよそ固まっていた産業に対して、この記事にあるようにOSのソフト面開発というアプローチで参入していきました。まさに、2007年のスティーブ・ジョブズが、iPhoneを初めて発表したプレゼンの中で、「今日、アップルは時計を”再発明する”」といった言葉通りにです。
一方、Google・Microsoft・テスラは、全くの新しいものを開発するという逆方向のトレンドを近年押しすすめ、得意のテック事業からAI、そして、ブレインサイエンス(ブレインコンピュータインターフェイス、BCI)の方向へと開発展開の舵をきっています。おそらく向こう10年以内に、AI産業とBCI産業は徐々に一体化し、次世代のBig Techを生み出すのでしょう。
さらにその中でも、どちらかと言うとGoogle・Microsoftは、自社の圧倒的なパワーを持ったプログラマーを駆使したドライサイド(コンピュータアルゴリズム開発)に重きを置いているのに対して、テスラは脳の中に実際にチップを埋め込むウェットサイド、ハード面開発に重きをおいています。
環境問題からくるEV開発推進の風を受けた「アップルカー」や、ウェイモを実際に開発したGoogleといった「再発明企業」がこのままイニシアチブを握り続けるのか、それともテスラ/Neuralinkのような「イノベーション一発逆転企業」が次世代を席巻するのか、見ているだけでワクワクします。
注目のコメント
自動車産業は唯一、日本が産業として世界で戦える分野でもあり、 機械とITの最先端が交差する、今取材をしていて最も面白い分野のひとつです。
その分野に、EVと自動運転を武器にして、ついにアップルが参入してきました。本特集では、新興勢力の狙いと、トヨタを中心とする既存メーカーの頭の中をレポートします。
取材をしていて感じるのは、まだ「アップルvsトヨタ」の結論は、出せないということ。アップルカーの衝撃もトヨタの反撃も、5年後、10年後にどうなっているかを、今の時点で正確に占うことはできません。
そのため本日のインフォグラフィックでは、現時点で把握できる情報を、とにかく冷静に盛り込むことに注力しました。後から見返せる、資料性の高いコンテンツになっていると思います。年初来、アップルの自動車参入報道が加熱しています。
時価総額世界一の巨人の殴り込みとあって、「自動車メーカーが下請けに回る」「自動車業界が破壊される」といった観測が次々と出ています。マツダや日産がアップルとの提携交渉をしているという報道が出た日には、株価が跳ね上がるなどもしました。
ただし、取材していると、自動車を熟知した人ほど冷めた反応を示します。曰く、アップルが殴り込みをかけてきたとしても業界構造がひっくり返るほど、車というプロダクトは甘くない、という意見です。
果たして、本当にアップルカーはすごいのか。NewsPicksは1ヶ月以上かけて関係者30人以上を取材しました。参入の背景から自動車業界の変化まで、冷静な分析を試みています。ぜひご一読ください。EVの現在が非常によく理解できる良記事。
つい最近テスラを試乗しましたが、ソフト中心で開発思想が全く違うなというのを改めて実感したとともにハード面についても凄い進化を遂げているなと感じました。多くの苦労を経て従来の自動車メーカーに追いついてきている(相当数を抜き去っている?)ように思います。
安全性やサービス網等の話がありますが、アップルやテスラはこれらもすごいスピードで解決していくのだろうなと思います。EVの特性やセンサーとの連携などを考えると寧ろ強みにすらなるのではと…
やはりOS、アプリ対決になるような気がします。アップルやGoogleがどんなOSを開発してくるか、自動運転以外のキラーアプリは何かというところに最も興味があります。みんな車で何をしたいんだろう… 基本性能、シンプルな機能、デザイン、そして値段に行きつくような。。