ワクチン輸出、中国が席巻 外交や経済で攻勢も
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記事内容は間違ってはいないものの、ワクチン後進国から見える景色とは違い、実態は例えばシンガポールでは中国からの輸入ワクチンだけは嫌だ、という評判が周囲ではもっぱらです。理由は単純に効き目の悪さ、加えて治験結果が揺らぐなど信頼性の問題もあるでしょう。接種率ランキング上位国のなかで唯一感染者数が減少していないチリが9割中国シノバックを使っている事も、それが主因かは科学的分析を待つ必要があるにせよ少なくとも心理的には敬遠される一因。
つまりはワクチン外交というが世界の本音はそんなものばら撒かないでほしい、自分はそれに当たりたくない、であり、本来目指しているものと逆効果になっていると思います。
注目のコメント
ワクチン輸出もさることながら、日本のワクチン接種の大幅な遅れも気になります。
日経新聞のHPによれば、4月3日時点における主要国の人口100人当たりワクチン接種回数は、英国53.5回、米国45.3回、イタリア16.9回、ドイツ16.6回、フランス16.0回、カナダ15.5回、中国8.6回、韓国1.7回に対して、日本は0.8回です。中国は何が起きてもあらゆることを外交資源にしてしまう国家だから、中国のワクチン外交が世界を席巻しそうな勢いであることに驚かない。去年はマスク外交という言葉があった。WHOや WTOといった国際機関でも中国は外交(というか政治)をしてきた。新型コロナウイルスは中国から始まった可能性が高いのだから、中国が責任感を持って有効なワクチンを世界に配布するのは困ったことではない。ただし、2つのことに留意したい。(1)データの信頼性の問題。中国製ワクチンが欧米で開発され世界で接種が続いているワクチンと同等の安全性と信頼性があるのかどうか。(2)「医療優先、政治は後回し」の理念を共有しているかどうか。いま国際社会は緊急事態下だ。中国製ワクチン配布を受けた国がワクチン受領と引き換えに中国にどのような見返りを約束しているか。
内政を最優先とせざるを得ない欧米と、外交を最優先とする余裕がある中露といったところでしょうか。
民主主義と権威主義の生存戦略の違いが、コロナ禍でむしろ良く出るようになったとも感じます。国民による審判が選挙によるか革命によるかの違いとも言えそうです。
我が国の場合は、とりあえず国内でのワクチン接種をどうにかして欲しいと。もはや東南アジアにさえも弱まった影響力を、さらに無くしそうですが?