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残念なことに、深海や陸から遠く離れた海も含め、プラごみの見つからない海はもはやほとんどないと言われています。

バイオプラや生分解性プラがあるじゃないか、という声も聞こえてきそうですが
それらの多くはコンポスト内の特殊条件下で生分解が確認できたものであり、海洋環境で分解できるという意味ではありません。仮に分解されるとしても、きわめて長い年月が必要と言われています。
少なくとも現時点の技術段階では、それらを「生分解性」と名付け、海洋ごみ問題の救世主かのように扱うのには違和感があります。

中嶋研究員の仰るとおり、深海までいけばもはや回収不可能。使用削減と流出・排出抑制の徹底、水辺でのごみ回収を最優先すべきです。
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本件に関しては,世界的な廃棄物の輸送チェーン(これをサプライチェーンと言っていいのでしょうか…)の状況も関連しています.

欧米や日本から輸出されるコンテナ貨物には古紙や廃プラスチックなどの廃棄物が含まれてきました.これは製品の輸出国にコンテナを返送する目的もあるため,中国の輸入は大きいものでした.環境問題の高まりもあり,中国は2013年の「Operation Green Fence」や2017年の「National Sword」などの規制を設けています.2020年からはさらに規制が厳格化されています

規制によって廃棄物の流れは,二つのルートを通じて変わりました.一つは欧米や日本からのコンテナ輸送が減少したことです.2017年の中国の輸入規制によって,同国の廃プラスチックの輸入量は92%,古紙の輸入量は56%減少しました.もう一つは主に東アジア・太平洋地域とヨーロッパ・中央アジアの低・中所得国の輸入が増えたことです.これらの国の輸入量は廃プラスチックで161%と266%,古紙で101%と77%増加しました.

一方で,規制によって輸入される廃棄物の品質が向上したことが示唆されています.中国でプラスチックなどが再利用するニーズがあるのは確かなので,リサイクル方式の改善を通じて解決の方向が少しでも見いだせるとよいと考えています.

(詳しい内容は,以下の論文で記載しています.Tran Trang, Hiromasa Goto and Takuma Matsuda: The Impact of China’s Tightening Environmental Regulations on International Waste Trade and Logistics, Sustainability, Volume 13, Issue 2, 987, 2021. https://www.mdpi.com/2071-1050/13/2/987
海洋プラスチックの集積場所として世界的に有名なのは「太平洋ゴミベルト/グレートパシフィックごみパッチ(Great Pacific Garbage Patch」ですが、これは北太平洋潮流の東側であり、そこからぐるりと環状の流れを経た西側である日本の沖合にも「西太平洋ごみパッチ」があるだろうと予測が立っていました。そこで2019年から海洋研究開発機構による表層と深海での調査が行われてきたわけです。

海洋プラスチックの99%は現在の表層分布モデルでは説明がつかないとされ、そのうち相当数が深海底に堆積していると言われています。私たちが見つけやすく除去しやすい海洋プラは表層に漂うもののみです。

今回日本の沖合で発見された使い捨てプラスチックは、表面が剥がれたりぼろぼろになっていますが、その剥がれた部分はマイクロプラスチックとなって海中に浮遊しています。
東京農工大によると、東京湾で採取されたカタクチイワシ(煮干しの原料/稚魚の時はシラス)の8割の消化管からプラスチック片が見つかったとされており、海洋プラスチック問題・マイクロプラスチック問題は、決して遠い海外の話だけではありません。
シンプルに燃やせばいいのにね
いつか深海にも気軽に行ける技術が発達したとき、日本の深海はどうなっているのでしょうか。
そのとき深海に憧れる子供をがっかりさせたくはないですね。

地球環境などどうでもいいという視点で利己的に考えたとしても、生態系問題などから漁業、美観問題などから観光業、SDGsの観点から国際問題などにも影響を及ぼすと考えられます。
将来結局困ったり、ごみを回収しうることを考えたら、今できる対策はしといた方が良いのではないでしょうか。
プラゴミに詳しくないからいつも思うのは、海洋がプラゴミだらけになって何がそこまで悪いのかがわからない。便利なものを使ってきた代償で仕方ないと思う。

深海に沈んでるならそれで良いのでは?
誰も困ってないですし
海洋調査は相当効率的にやらないと膨大な費用がかかります。
そこで期待されるのが水中ドローン。
水中ドローンは、2022年には世界で52億ドルに達する市場へ成長するとも言われています。
技術発展によって、調査・回収できるようになってもらいたい。
松沢さんのコメントにもありますが、海中を浮遊するマイクロ・プラスチックが食物連鎖の中にとりこまれて、濃縮されたものを、我々が食べることになるとしたら、とても大きな課題です。

海洋資源全体がプラスチックごみで汚染されてしまうのですから…なんとかしなければいけないと強く感じます。

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
過去の研究では「陸から遠いほどごみは減っていくと言われていた」とのことですが、実態はそうではなかったそうです
「深海に沈んだものを回収するのはほぼ不可能」なのだそう。まず海に行かないよう努力が必要そうです。
VTRに出てくるプラごみ、イシイのチキンハンバーグですね。フォントとイラストにオレンジ色が懐かしい(イシイのハンバーグは赤)。昭和59年といや大好物だった頃です。どんな家庭でどんな子が食べていたのでしょう。

環境保護論者はあるべき論をウエメセで並べるだけではなく、今回のように深海から回収したプラごみを展示したらどうかしら。懐かしい品々で人々の関心を強く惹きつつ、環境保護の重要性を伝えた方が効果的な気がしますが…