【完全図解】誰もが主役。「ステークホルダー資本主義」とは何だ
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ステークホルダー資本主義が台頭した要因は色々あるんだろうけど、一つの重要なきっかけはリーマンショックな気がする。あのときの投資銀行は、自分のボーナスという短期的かつ自分のみを向いた利益追及をしており、それが長期的にサステイナブルかどうか、広い社会の利益のためになるか、という視点が明らかに欠けていた。
短期的な利益追及がサブプライムバブルを引き起こし、それが健全なものではなかった結果、バブルは弾け、金融システムが揺らぎ、実体経済にまで悪影響を及ぼしてしまった。その経験に対するアンチテーゼとしてステークホルダー資本主義が台頭したのはとても自然な流れに思える。
サブプライムバブルに限らず、バブルは多かれ少なかれ短期的・近視眼的利益の追及で起こる。日本の昔の不動産バブルもしかり。そうだとすると、ステークホルダー資本主義の一つの効果としては、企業を長期的利益や社会の公益の追及に向かわせることにより、バブルを起こしにくくする効果があるのかも。
結局人間の性質は変わらないと悲観的に考えれば、より大きなバブルのタネをまいているだけなのかもしれないが。
注目のコメント
良記事。「働き手こそシン・資本主義の審判」という点に特に共感しました。個人が発信力を増す今は既にガラス張りの時代で、今後はそのガラスすら無くなるのではないかと感じます。
SDGsウォッシュ、グリーンウォッシュは通用しないし、それは従業員が1番わかります。正直で誠意のある経営、コミュニケーションが最も大事なのだろうなと改めて認識しました。
特にこれからのアメリカの動きに注目したいです。これまでの時代時代において学びと変化と成長をし続けた国。今、会社に必要なスキルがない社員は辞めてもらうように仕向ける。労働組合を作らせない。「出来ていない」ことは徹底意的に隠すーー。
新自由主義の権化のような会社では当たり前のように行われていたことは、ステークホルダー資本主義ーー従業員、地域社会、取引先、株主と企業活動を支える多様な関係者(ステークホルダー)に、バランスよく配慮することを目指すーーが当たり前になれば、通用しなくなるでしょう。
優秀な若手は、差別や環境への無関心はもとより、見せかけの目標達成や、実態のないパーパス(企業理念)なども見抜く力が強くあります。だったら、達成できていないことは「伸びしろ」として開示し、その対応策を示す方がいいという考え方には共感します。
働き手は、重要な経営のリソース。だからこそ、雇用主とフェアなトレードができるように、我々自身が、勤め先の経営が健全かをジャッジする審判役にもなるーー。本日から5日間に渡り、シン資本主義時代後の会社、仕事、働き方などについて識者とともに考えてゆきます。「透明性」と「一人ひとりがリーダーであること」が、ますます重要だと痛感します。
透明性を増すことで、外部のステークホルダーもですが何より従業員のモチベーションへ繋がります。そして、「一人ひとりがリーダーである」企業は、とにかく強靭です。一人ひとりがリーダーとして輝く職場で、なりたい自分への成長も出来る企業は、さらなる可能性へ繋がります。
さらに、エシカルであることやフェアトレードは、重要な要素。これから企業は単に会社を良くすることを超えて、社会を良くする力があることをさらに求められていきますね。