都内で「４８４変異ウイルス」…病院の懸念
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変異株だらけになってきましたが、ウイルスのメカニズムからすれば、かねてわかっていたことですので、突然に驚くべきことではないと思います。
いまだワクチンの接種が進んでいないので、時期尚早でもありますが、現在認可されているワクチンの有効率が落ちるような変異が起こり、そのウイルスが高い感染力を備えていた場合は、危機的な状況に陥ることがあり得ると思います。
ありとあらゆるウイルスや細菌がその対象となりうるため、リスクマネジメントとして、ウイルス感染症、細菌感染症の対策として備えておく必要があると思います。このことも、かねて専門家から指摘し続けられていたことです。
余談ですが・・・
日本では、医療費の増加要因は、主として医薬品の使用量増加にあると結論づけられており、特に1970年代から1990年中頃増加の原因は「抗菌剤」にあるとされていました。たしかに、科学的な根拠から「抗菌剤」の使用量の極端な増加は良くないのですが、当該領域のビジネス環境は、逆にあまりにも厳しくなってしまいました。
製薬企業では、「感染症領域＝ビジネスにならない」との見方が一般的になったことで、この領域については、かつて世界トップクラスの研究能力を有していたにも関わらず、撤退した製薬企業が多く見られます。ワクチンに関しても、もともとの価格が極めて安い価格になってしまっており、かつて研究開発を行っていた「大手企業」も撤退が相次ぎ、生産していても「従来品のルーチン的製造」にしか携わらなくなった企業が多くあると思います。
日本の医療用医薬品は、事実上政府のさじ加減で価格を下げることができるシステムになっていますが、産業の競争力という点では、見直しが必要な時期になっているのではないでしょうか。
日本では、自動車産業や半導体産業では、国際競争力をつけるために政府が支援しますが、医薬品産業では、政府が経費削減することから、バランスが取れていません。国の見方として、前者はプロフィットセンター、後者はコストセンターの扱いと言えるでしょう。元々ウイルスは増殖の度に変異します。
時間経過とともに原種そのままの株が減り
変異株ばかりになるのは通常のことです。
しかもワクチンで抗体を有するヒトが増えれば
抗体に耐性のある変異株が増えるのは当然です。
特にコロナウイルスや感冒症候群の
原因となるウイルスは変異速度が大きいことが、
ワクチンや治療薬の実用化の壁になってきた
と言うこともあります。
効率的な増殖法が確立していなかったり、
症状や致死率が低く自然治癒する傾向が強く、
多額の研究開発費の回収が見込めなかった
と言う側面もあるのですが。
対象ウイルスの培養増殖が不要と言う意味で、
遺伝子ワクチン、ウイルスベクターワクチンは
極めて画期的であることは事実です。
技術革新により今まで出来なかったことが
出来る様になると言うこともありますが、
自然を相手にする場合にはそう簡単に行かない。
と言う認識を忘れない様にすべきです。
分かりやすいのは抗生剤と薬剤耐性菌の
イタチごっこの歴史や、
抗がん剤に対するがん細胞の生き残り
の様なことを見れば分かることですが。
そして基本を忘れない様にしましょう。
ウイルスの変異や種類に関わらず、
我々の身体を守るのは免疫系であり、
免疫機能を維持強化する意識を持ち、
日々の生活習慣を改善していけば、
「重症化リスク」は低くなります。
一般の人達が出来ることは、
基本的な感染対策と
生活習慣の改善による
免疫機能の維持強化です。仮に感染力が高まり死亡率が高まっているものであれば、人々のアラートを上げる必要があるので、専門家から正しい情報が知りたいです。
現場で頑張っている医師の方の意見は聞こうと思えますが、医療体制の構築がこうも迷走している実態を見させられると、今今、日本医師会会長には発言しないで欲しいと感じます。
反発を感じる上から目線の発言のせいで、日本のコロナ対策全体が迷走気味なのが一番心配なので。
