首相、重点措置中の衆院解散に否定的
日本経済新聞
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「やらない」と言いながら「やるぞ、やるぞ」と見せかけることで権力を強めていくのが、これまでの政権の手法でした。菅首相の言動からは「本当にやりません」オーラが出ています。その意味では異例ですし、これを翻して解散に打って出たら相当な役者ぶりです。おそらく演技ではないでしょう。二階幹事長が「内閣不信任案が出たら解散を進言する」と発言したのも、あまりに「解散しません」オーラが強いことに危機感を持ったからとも言えます。菅首相はこれまでも「賭け」に出る政治家でした。その意味で、ワクチンとオリンピックに賭けたのだと私は勝手に考えています。また長期政権への思いはそれほど強くなく、まずは自分の手がけたことを確実に残しておこうと考えているのではないでしょうか。
国民には新しい生活様式を強いてソーシャルディスタンスとか密にならないようにとか言ってる一方、街頭演説、個人演説会や投票など、密になりやすい選挙活動については、絶好のネット投票に移行するチャンスとも言える状況なのに、議論さえしていないように見えるのは非常に矛盾を感じています。