【大変革】アマゾンと真っ向勝負の「ウォルマート」がすごい
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ベンチャーを買収し、その責任者を大企業の中で大きな役割を与えて、大企業自体を変革するという取り組みの事例としてよく引き合いに出してしまうウォルマート
逆に言うと日本企業の中でこのような取り組みができているところが見当たらないのも事実
大きな会社を変えるには外の力が必要という総論は賛成ながら、自己変革を図る、場合によっては自己否定に繋がるような血の入れ替えとなるとそこまで踏み切れないのが本当のところではないでしょうか
その意味ではウォルマートの取り組みは本当に素晴らしいと思いますし、それだけの危機感とリーダーシップがあったということ
2009年にCEOとなったマイク・デューク氏が外部からの人材獲得を強化してから、研究開発部門の強化などに取り組んできた流れと理解してます
注目のコメント
ウォルマートのすごさは、これだけの規模になってもまだ成長しているところです。意思決定の速さは山田さんの指摘される通りで、それは参入・買収の意思決定だけでなく、撤退・売却の意思決定がしっかりできているところがすごい。海外展開を含め(フランスのカルフールも含め大手スーパーはほとんど苦戦)失敗は多いですが、逆に言えば盤石なアメリカ店舗でのポジションを武器に試行錯誤をし続ける姿勢がECの成功につながったと思います。
「D2Cブランドの買収の狙いも一つは、若者へのアプローチという側面があると思います」もその通りと思います。ただ、「ウォルマートは若い人にはあまり使われていません」「古き良きオールドアメリカ」というのは誤解と思います。NYのマンハッタンならともかく、私が10年住んでいたテキサス、サンアントニオ(今、ゴルフのバレロオープンもやっています)は全米で7位の大都市ですが、20店舗くらい(今はもっと増えている?)はあり、年齢や年収にかかわらず多くの人が使っていました。衣料品のプライベートブランドが今一つというのはその通りで、同じくECを伸ばしているターゲットのほうが格段上でした。D2Cもまた試行錯誤の1つではないでしょうか。弊社も日本のスーパーやドラッグストアのEC化・デジタル化を支援する身として、アメリカやイギリス、中国などの事例から学べることはないかと見ており、今回はその中のWalmartについてお話しさせて頂きました。
チェーン小売のデジタル化のHowについては、ローカル性の強い小売にとってアメリカの事例が日本でそのまま適用できる、などとは思っていませんが、より抽象化したレイヤーやデジタル化の進め方そのものは参考になるところもあると思います。特にWalmartのトライ&エラーのスピードの速さや実験思考の部分は、どちらかというと前例を探す傾向の強い日本の老舗企業と比較して、参考になるところかと思います。
ちなみに米国はWalmartだけでなく、TargetやKrogerなどの他の小売のデジタル化の動きも面白いですし、Instacartなどの新興プレーヤーも存在感があります。さらに言えば英国はe-grocery専業のOcado vs TescoやSainsbury’sといった新旧の小売企業がデジタル上で激しい戦いを繰り広げており、この辺りも見ていると面白いです。ウォルマートなんてもう終わったんだと思ってた。
とんだ間違いだったと猛省。
この巨大な企業が、これほど柔軟に変化できるとは。
私が驚かされたのは大きく3点だ。
一つ目はあくまでもカスタマーニーズに徹底的に向き合おうとしている点。コロナ禍で迅速な対応が求められる中、あくまでもカスタマーへの価値を優先し、その後磨く判断をした。
二つ目は失敗を恐れず、何事にもチャレンジしている点。やってみないと分からないからやってみる、は簡単なようでなかなかできない。チャレンジしないことによる機会損失は目に見えないが、とても大きい。私も過去に起案者として何度も悔しい思いをしたが、多くの企業が経営判断で機会(チャンス)を失っているのではないか。
三つ目は既成概念に囚われず、自分たちの強みを生かしたECモデルを生み出している点。
恐らく、必要であればリアルもECも含めて、全て組み直すくらいの覚悟があるのだろう。これだけの巨大企業が、顧客価値を起点にフラットに判断し、そして変わっている。
そして何より結果として、成果をしっかり出している。
本当に素晴らしいし、業種業界を超えて、会社規模を超えて、勉強になる。