大前研一「これからの福島原発の話をしよう」 - 事故から10年の福島原発"3大問題"
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本文より、「であれば、住民には手厚い補償をし、周辺も含めて国有地として国が買い上げるべきではないか。そこに最終処分場を造るのであれば比較的、合意も得やすいと思う。
逆の言い方をすれば、一進一退の苦しい廃炉作業を続けているのは原状回復して返す契約があるからで、国が買い上げてしまえばチェルノブイリのように缶詰にして永遠のセキュリティエリアにしまうという考え方もある。」この考えに賛成。これまで想定していないことが発生した事実に対し、これまでの想定の対処法では太刀打ちできないことが明白になっています。
嫌われても大鉈を振るって方針を示してくれるリーダーが出てくることを期待して止みません。「フランスは日本とは桁違いな量のトリチウムを主として川に流しているし、福島の汚染水処理に批判的な韓国も自国の原発から出たトリチウムを日本海や大気中に放出しているのだ。」
「コストの面でも効果の面でも合理的な選択肢は他国も行っている海洋放出ということになるだろう。近海ではなく、長い放水管のようなものを設置して太平洋の沖合に放出すれば、海流の影響ですぐに拡散する。」
「率直に言って、最終処分場は福島第一原発がある双葉町と大熊町にするしかないと、私は以前から考えている。原発用地は返すときには廃炉にして施設を解体し、更地に戻して返すことになっている。しかし爆発事故を起こした原子炉の敷地内などは、ほぼ永久に居住不可能と思われる。汚染状況からして更地に戻して返せるのは100年後のことだろうし、返してもらっても地元としても持て余すだけだ。」