インターネットショッピングモール「楽天市場」を中心に、旅行予約サイト、ポータルサイト、電子書籍や各種デジタルコンテンツサイトなどを運営。FinTech事業では、楽天カードを中心に銀行、証券、電子マネーなどの金融関連サービスを手がける。楽天エコシステム(経済圏)のオープン化を推進。
時価総額
1.86 兆円
業績
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M&Aキャピタルパートナーズ
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個人的に気になった点は以下、
『楽天キャピタルは基本、IRR(内部収益率)を重視しています。自社でM&Aすると投資リターンを得られないので、基本はIPOか他社への売却が選択肢になります。』
国内ではCVCはもちろん、独立系VCでもIRRを重視しているファンドは少ないように感じます。その理由として、独立系VCのSTRIVE代表パートナー堤氏が説明していたので抜粋します。
https://note.com/tatsuken0205/n/n4853a9b6f695
『GPのインセンティブは、IRRに紐づいているのではなく、リターンの絶対額に紐づいている』
→VCの志向としては、リターンの絶対額を目指すものの、ファンドレイズの観点から、タイミングによっては、一部の長期的に見込まれる大きなリターンの可能性を捨てて、短期の確実なリターンを得ることを志向することもありえる。
外部資金が入っておらず、VC投資事業ではなく、他のEC事業と同じように1事業として考えているのだろうか?なので、時間軸と紐づけたリターンの最大化指標であるIRRを重視している?
次回はぜひこの点について詳しくお伺いしたいです。
楽天の海外スタートアップ買収の歴史は2005年に遡ります。最初はエクセルで個人ベースでやっていたものも、20社以上の海外買収での経験値を積み、今は日本と米国でPMI専用部署があるほどにまでなりました。
文化面の浸透に関しても、楽天ブランドに統一するだけでなく、朝会の全員出席、朝会後の全員での掃除など、あれほど大きいグループになっても凡事徹底の大切さを感じました。こんまりさん企業に投資したのも納得です。
また、木村さんはM&Aで「自社理解とオペレーションの大切さ」を説いています。同じEC分野の買収メリットはないと言い切るなど、M&A案件を持ってくる投資銀行担当者とのギャップが面白い部分でした。
特にスタートアップのM&Aを考えている事業担当者の方や、海外スタートアップのPMIの秘訣を知りたい方にぜひ読んでいただきたいです。