英ロイズ保険、コロナで20年は赤字 スエズ運河封鎖で多額の損失予想
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最悪の場合、さらに長引き、世界のサプライチェーンに大きな影響があることも予想されていたため、関係者の方々のご努力に感謝いたします。
損害保険の起源は海上貿易の補償とのことですが、今回は意表を突くような被害が発生してしまいました。スエズ運河封鎖での米ロイズ社の損失は1億ドル(約110億円)程度の予想とのことです。360隻・最大7日間の通行の足止めと、エジプト政府の1日当たりおよそ1400万ドル(15億円余り)×7日間の損失との報道(2020年3月28日 NHK)が出ていたことから、思ったより少ない印象を受けます。
2020年はコロナの損害が莫大になっており、再保険会社の支払いも増えたとのことですが、こちらも単年度損失は12億ドル(約1320億円)と意外に少ない印象です。
単純比較が可能か否かわかりませんが、スエズ運河の影響は、20年のコロナの影響の10分の1弱の影響があったということですので、極めて大きな被害だと言えるでしょう。
再保険会社の負担分が、全体の保険負担分に占める割合が気になります。損害保険の本質は互助会ですので、今後、船主や荷主がかける今後の保険料に転嫁され、最終的には商品の価格に転嫁されるでしょう。個人としても頭が痛いです。スエズ運河の事故の損害賠償はエジプト運河庁から船主の正栄汽船に請求されるらしいが、どうやら保険でカバーされそう。スエズ運河を通れないことで他の船が遅延した損害もそれぞれの海運会社がかけている保険でカバーされそう。どうやら最大の被害者は保険会社っぽいな。