N高等学校、進学率および就職率に関し分類に誤り
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「粉飾」というタイトルを読んで、ケシカラン論調に流され過ぎないようにご注意ください。粉飾や水増しという表現は、大阪の〇芸高校レベルのことをやって初めて使えると思います。(決して庇うつもりはありません。むしろ、修正前後の数値を公表していない点が気になります)
「解釈によっては進学、就職にできる」と思って故意にやった可能性は確かにあるのですが、国・自治体への報告書を見ると、管理職や経営者が見過ごして誤解しがちな数字であることも確かです。
いわゆる「専門学校」に専修学校と各種学校があり、その専修学校に専門、高等、一般、の3課程があるって一般人が知っているとは思いませんし、進路指導に関わる教員ですら区別できていないと思いますよ。私が初めて統計調査と報告書作成をしたとき、「浪人生が進学に含まれる、って不思議だなー。」と一般人の認識とギャップがあるなと感じつつも国や自治体から求められる統計基準に合うように作成するしかありません。あとは学校自身がどう数字を公表するか、ですけれど、多くの教員が区別を理解しておらず、殆どの教員はどんな区分で統計報告を求められているか知らないのです。殆どの校長は万能者じゃないので、こんな細かいところまで知らないでしょ。
この場を借りて、「これこそが粉飾だ」と言いたいのは2点。
(1) 大学短大等が、何十年も非正規雇用を「就職実績」に加えてきた、或いは就職できそうにない学生を「就職希望者」から除外して分母減らしをしてきたこと
(2) 高等学校が、生徒の学力が無いにも関わらず進学ができる「(付属等の)内部進学」と「指定校推薦進学」という実力不要入試を今でも「進学実績」に加えていること
この実態にメスを入れたのは『「大学の実力」(中央公論新社)』ですが、「大学の実力2019」を最後に発刊されなくなりました。圧力があったのでしょうか。
記事に焚きつけられてデータも確認せずに、N高を叩きだすこの風潮。NewsPicksのコメントもこのレベルなんだなと思いますが、私自身何度もこうしてコメントして叩いてきたので、人のことは言えません。もうやめます。