ハフポスト日本版とBuzzFeed Japanが合併へ。次世代を担う主役たちと作る「新メディア企業」の3つの戦略を説明します
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注目のコメント
合併交渉/プロセスのど真ん中にいました。記事を書いた竹下です。
相当ポジティブな合併になったとおもいます。
ハフポスト日本版もBuzzFeedJapanも収益性が高く、両社とも単独で黒字でした。ハフポストの日本版は、世界的にみても好調で、4期連続の黒字。合理化が進んだアメリカやイギリスなどとは違うロジックで交渉が進んでいたのが印象的です。
これまでハフポストのUSの幹部と何度も何度もディスカッションをしてきましたし、今回を機に、バズフィードのUSの戦略も知ることができました。英語のテレカンも、スピーディだし、クリエイティブ。とても会話しやすいです。
映画会社や動画配信サービスとの提携も進んでおり、場合によっては、日本にも適応できるスキームが多数あると感じました。
さらにいうと、日本のインターネットはLINEやSmartNewsなど、USとは別のエコシステムが存在しているため、グローバルとは異なるメディアの経営戦略を練ることができます。
また、今回の統合によってメディアパワーを高めることで、1本の記事あたりの収益の改善にもつながりそうです。PV以外のビジネスモデル開発も既に行っていますが、よりやりやすくなりました。
広告部門で働くハフポスト社員にとってはポジティブなニュースとして受け止められました。外資系企業にとっては親しみがあるメディアであるため、企業理念やブランドセーフティなどを重視するクライアントとのビジネスチャンスが広がるからです。
日本の課題としては、メディアのビジネスデベロップメントができる人材がまだ少ないのかな、と今回も痛感しました。2020年代のネットメディアは、これまでと異なる変化が起きており、新しい人材が求められていると改めて感じております。社会に対する課題意識のほか、とても高い理念と、仕組みをデザインしていく力の複合的な組み合わせが求められます。
(※ コンフィデンシャルな部分を避け、議論のきっかけとなるような公共性の高い論点だけをシェアさせていただきました)無料広告モデルのニュースメディアは苦しい。なぜなら、インターネット広告の7割は、グーグルとフェイスブックがとり、新規分では99パーセントに達していると英エコノミストの2017年のアニュアルレポートは告げている(だから英エコノミストは有料電子版重視、購読料収入重視に旋回した)。
米国での両メディアの苦境は、レイオフなどをへてこうした形の合併の道を選んだ。
日本では、この合併によって
1、ヤフージャバンすなわちzコーポレションの持ち株比率は下がる。
2、朝日の持ち株比率も下がる。
バズフィードジャパンもハフポストもヤフージャパンと、朝日の後ろ楯があり、赤字(すくなくとも前者は)でもやっていけた。
2018年12月期のバズフィードジャパンの決算公告が出ているが、これによれば、この年は1億1967万円の営業赤字。しかも、会社が毎年稼いだ利益の累積額である「利益剰余金」は10億円以上赤字になっている。つまり2018年末の時点で累積赤字が10億円以上あった。
https://kanpo-kanpo.blog.jp/archives/30751811.html
米国が直接指揮することになると、厳しい合理化が待っていると思う。コメントどうですか?という催促がNewsPicksから届いてちょっと笑ってしまった。さすが、良い仕事してますね。
BuzzFeed JapanとHuffPost Japanの合併、そもそもの両者の資本関係を誤解したまま分析してる人もいますが、簡単にまとめると、株式会社としては合併してBuzzFeed Japanとなり、メディアブランドはそれぞれ独立して残る。株主はBuzzFeed、ヤフー、朝日の3社です。(追記:誤解しているという部分はNPのコメント欄にということではなくて、Twitterなど世の中一般にということです!誤解なきよう)
USの場合は、買収によってBuzzFeedという会社の下にBuzzFeedとハフポストというメディアブランドが存在する形になったわけですが、バズもハフもジョイントベンチャーとして存在していた日本の場合は、そこにジョイベン相手だったヤフーや朝日も絡んでくることになります。ただし、一番影響力が大きいのはBuzzFeedということになります。
(日本の会社名、バフィンドンポストにしたら面白かったのに...)