<追記>太田さんのガチコメントがあり、大したコメントしてなかったと反省…こういうコメントでの刺激が嬉しい! Jobyと比較してみていく。①がSPACによる買収資料。②はJobyの上場発表時のコメント、上場資料へのリンクが壊れてたので張りなおしたのが③。 資金面は、JobyはPIPEで$100+MMを調達し、SPACが元々保有しているキャッシュなどと併せて$2.0BNのキャッシュポジションになる見込み。既存株主が76%の持ち分となり、想定EVは$4.6BN。 事業面は、2026年売上見込はLilium$3.3BN、Joby$2.1BN。Jobyは粗利率や内部消去で疑問符がつく見込み(②ご参照)。LiliumのEBITDAマージンは相対的にはマトモ。ただ粗利率出していないし、売上に対して設備投資が少なすぎる印象(スライド49)… 狙うマーケットは旅客と荷物(スライド14)。ただ人数は多めで7~16人(スライド23・24)。これを強みだと言っているが、自分は弱みだと思う。空飛ぶクルマはPoint to Pointの移動が早いのがメリットで、これだけ大人数で動くことは少ない。発着場への移動や人数が一杯になるまで待てば利便性が落ちるし、少人数で飛ばすとコスト・エネルギー効率が悪い。結局TAMが小さくなる。 小さいモーターを大量に使うので、低騒音メリット。物理的な原理は④でコメントしたが、それをさらに推し進めている。ヘリ>Joby>Liliumという状況。なおのこと都市のど真ん中に大量に飛ばしてPoint to Pointを推し進めた方がいいように個人的には思う…
翼の上面にファンが並んでいる。力学的にも美しい機体。一押し。
空飛ぶクルマはEhangの株価高騰から勢いがついたと思う一方、技術・規制の両面で時間軸がそもそもかかる領域の中で、個人的には正直焦りすぎているように思う。
<追記>太田さんのガチコメントがあり、大したコメントしてなかったと反省…こういうコメントでの刺激が嬉しい!
Jobyと比較してみていく。①がSPACによる買収資料。②はJobyの上場発表時のコメント、上場資料へのリンクが壊れてたので張りなおしたのが③。
資金面は、JobyはPIPEで$100+MMを調達し、SPACが元々保有しているキャッシュなどと併せて$2.0BNのキャッシュポジションになる見込み。既存株主が76%の持ち分となり、想定EVは$4.6BN。
事業面は、2026年売上見込はLilium$3.3BN、Joby$2.1BN。Jobyは粗利率や内部消去で疑問符がつく見込み(②ご参照)。LiliumのEBITDAマージンは相対的にはマトモ。ただ粗利率出していないし、売上に対して設備投資が少なすぎる印象(スライド49)…
狙うマーケットは旅客と荷物(スライド14)。ただ人数は多めで7~16人(スライド23・24)。これを強みだと言っているが、自分は弱みだと思う。空飛ぶクルマはPoint to Pointの移動が早いのがメリットで、これだけ大人数で動くことは少ない。発着場への移動や人数が一杯になるまで待てば利便性が落ちるし、少人数で飛ばすとコスト・エネルギー効率が悪い。結局TAMが小さくなる。
小さいモーターを大量に使うので、低騒音メリット。物理的な原理は④でコメントしたが、それをさらに推し進めている。ヘリ>Joby>Liliumという状況。なおのこと都市のど真ん中に大量に飛ばしてPoint to Pointを推し進めた方がいいように個人的には思う…
①https://qellspac.com/assets/documents/Qell-and-Lilium-Investor-Presentation.pdf
②https://newspicks.com/news/5661150
③https://bit.ly/31OQxCd
④https://newspicks.com/news/5709476
<追記終>
https://wisdom.nec.com/ja/event/nvw/2021012601/index.html
統合会社は$830Mを手にすると報道されています。Qell Acquisitionの手元キャッシュ$380MMに加え、committed common stock PIPE offeringで$450MMを調達するとのこと。手元キャッシュは昨年の上場時に調達した金額だとして(上述した$330MMとの差分は不明)、committed common stock PIPE offeringってなんだろうと思って調べてみたら、Baillie Gifford, Blackrock, Tencent, Ferrovial, LGT, Palantir, Atomico, PIMCO等が統合時にPIPEsで出資するようです。
https://seekingalpha.com/news/3677450-qell-acquisition-takes-german-all-electric-air-taxi-startup-lilium-public-at-33b-valuation
統合会社のEquityバリュエーションは$3.3BN(企業価値は$2.4BNということなので、ネットデットが$0.9Bn)ということなので、統合後の株主構成はSPAC株主が26%(=$850MM/$3.3BN3)、Liliumの既存株主が74%ということになるのかな。
PIPIsに参加するエジンバラの機関投資家Baillie Giffordは昨年6月にLiliumにも投資していました。$1Bnのバリュエーションで$35MM投資。相当にこの分野、Liliumに張っているな、という印象。
Liliumはこれまで$375MMほど資金調達しているので、Liliumの株主にしてみると、$375MMが$2.4BN(=3.3BNx74%)へと、SPAC上場により投資リターンが6.5倍になるということと思いますが、理解が違うよ、ということならご指摘ください。
Liliumに関して繰り返しコメントしてきたように,この機体コンセプトは成立しないと見ています.どこかの時点で概念設計レベルから大変更するか,あるいは破綻するでしょう.開発している技術者自身は分かっていると思います.それを隠しているのかどうか知りませんが,投資する人たちには見えていないようです.
以下に7人乗りを開発とありますが,このままでは無理でしょう.
https://forbesjapan.com/articles/detail/40647
エイプリルフールでした.
ご参考
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E7%8D%8F
移動時間を出来るだけ短縮したいというニーズはあるにはあると思うが、コスパが見合うか?と言う話。