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証券会社
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クレジット市場はいまのところ落ち着いておりシステミックに広がる気配はありませんが、イージーな過剰流動性相場が終わりつつあることを市場は受け入れる必要があるのかもしれません。
それにしても、インサイダー取引の前科があるフアン氏を上顧客として再度取引していた、金融各社の姿勢も問われそうです。
①を見ると、求めざるを得ない状態だが払えなさそう。そして金融機関同士で調整を試みたが失敗し、各社が自社保全のために我先にと売ったのが金曜(①でのAkiさんと戸田さんのコメントをご参照いただきたい)。なぜそれができたかという仮説について興味がある方は②のこぐまさんのTweetがおすすめ。
①https://newspicks.com/news/5724061
②https://twitter.com/kogumathenics/status/1376832961459331079
ただポジション処分は、記事や③の株価推移をみても26日以前に始まっていたと思う。アルケゴス自体の売りか、金融機関の売りかは不明だが…ポジションがあったViacomが増資発表し3/23に株価下落したのがトリガーの一つと報じられているが、それ以外のも3/26(金)以前から大きく下落している。
③https://newspicks.com/news/5725729
今後については、サブプライムのような金融商品のCF自体に疑問がつく状態ではない。一方で、上記③や下記④でコメントしたが、同様の信用供与をされていたHFはあると思う(儲かるビジネスを特定顧客だけにするとは考えにくい)。
こういう事案が出ると全部見直せとなりポジション縮小に動かざるを得ない可能性はある(いうなれば民間による金融引き締め)。でも、それがシステミックリスクを呼んでは元も子もないので、一定時間をかけて解消するのではないかと思う。
④https://newspicks.com/news/5723940
なお、ビル・フアン氏は元々Tiger ManagementというITバブルで閉鎖した有名なHFで働いていた。今でもTigerの名前が残っているファンド含め、Tiger Cubs(虎の子)と呼ばれている。同氏もTiger Asia Managementというファンドをやっていたが、一度インサイダーで退場となっている。
その創始者のジュリアン・ロバートソンからのコメントなど、文脈に興味がある方は下記も併せて。
⑤https://newspicks.com/news/5725387
⑥https://newspicks.com/news/5723457
金融市場全体への影響は少ないとも言われますが、すでにグローバルで影響が広がっており、今後、どうなるか予断を許さない気がします。
ただ、アルケゴスのビル・ファン氏はいわくつきの人物。前回SECから起訴された直後は資本市場から退場処分を受けたものの、その後、あっさり復帰。
これ幸いとばかりにおカネの匂いにつられて群がる金融機関はあまりにも下品という印象を拭いきれません。
こちらの Bloomberg の記事と
https://newspicks.com/news/5725729
加藤さんが紹介されていた、こぐまさんのツイート
https://twitter.com/kogumathenics/status/1376831670737756171
も分かりやすかったです。
この差は何からくるものなのでしょう?
投資のポートフォリオや投資方針(リスクをどこまでとるかなど)なに起因するのであれば、「今回は仕方なし」になるのかもしれないと思う一方、
対応の早い・遅いを分けたのが、システムなどにもしあるとすると、今後もゴールドマンサックスやモルスタは結果を出せ続ける、といったことになってしまうのかもしれない。
続報に注目したいところ。
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『ウォール・ストリート・ジャーナル』によると、ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーは、クレディ・スイスや野村HDよりも迅速に行動したことで、アルケゴスに関する損失を抑えることができたという
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表面だけを見ていると、莫大なリスクを背負うことになります。
担保はアルケゴスが保有していた株式だったのでしょう。
売却すれば連鎖売却が起こることを承知の上、われ先に売り抜けた金融機関が損失が少なかったということでしょうか?