• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

クレラップのクレハ、在庫が阻む資金効率改善

日本経済新聞
1
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

選択しているユーザー

  • FP&Aスペシャリスト

    商品ポートフォリオを高付加価値主体に変えることで利益は増加したが、在庫負担が重くて営業CFが伸びていないのが課題、という内容です。確かにファクトベースではそうなんだけど、高付加価値商品と在庫水準ってある程度トレードオフの関係にあるので(特に僕がFMCG・ラグジュアリーといった一般消費者向け事業にいるから強く感じるのかもしれない)、必ずしも在庫が悪とも言い切れないんじゃないかな~と思って交叉比率を調べてみました。
     
    交叉比率とはFMCGの世界でよく使われる指標で「在庫回転率」と「粗利率」を掛け合わせた指標。クルマでいえば、フェラーリは月何千台も売れるわけではないけど一台当たりの粗利率は高い。一方、カローラは月間数万台以上売れるけど一台当たりの粗利率は低い。掛け合わせたのが本当の収益力だともいえる。
     
    ざっくり見てみると、クレハの交叉比率は2016年に1.17だったのが、2020年は1.10とほぼ変化なし(金額換算すると10億円程度)、またこの5年間においてもあまり大きな変動はありません。だから商品ポートフォリオを切り替える中で、在庫回転は鈍化したけど、粗利率が上昇したので総合的な収益力でいうとスムーズに商品ポートフォリオのシフトが完了したと言えそうです。
     
    むしろ過去の利益率が低かったのが問題だったとも言えそうですね。この5年間売上が1400億円レベルでほぼ変わらず、実は営業CFも150億円ほどであまり変わってません(2018年、2019年は例外的に好調だった)。純利益が2016年は49億円と売上高比で3%と低かったのが2020年には10%に改善したので、これからはいかに高収益商品ポートフォリオを強化していくか、スケールアップしていくか、というほうが課題なのかな、と思いました。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか