成人式「20歳」維持が大半 都道府県庁所在自治体の8割超
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日本は18歳成人に向けて制度変更が進む過渡期です。選挙権は18歳になりましたし、少年法も18歳に向けて動いています。「大人としての意識」を持たせるのが成人式の意義なのに「多忙」を理由に2年も式を遅らせるのは本末転倒であるように感じます。
それなのになぜ、多くの自治体が20歳での成人式に拘るか。「受験勉強や就職活動で多忙な高校3年の時期を避けるのが主な理由」とありますが、18歳成人制度に一番反対しているのが和装振興議員連盟という超党派の強力な圧力団体を持つ着物業界だというのは良く知られた話です。高校3年生で成人式を迎えるなら制服で良いじゃないかという話になって、しかも受験の時期と重なると成人式の意味合いそのものが変化して、振袖が売れなくなりかねませんから。そうなると美容院も仕事が減って困るはず。
でもねぇ・・・ 関連業界の不安は分かりますけれど、そんなことで社会制度の根幹にかかわる式典の在り方が左右されて良いものか。所得が減って苦労する人が多いなか、高価な振袖を着なければ成人式に出られない風潮とあわせ、考え直してみる必要がありそうに思います。成人式の時期のことを語るなら、「受験勉強や就職活動で多忙な高校3年の時期を避ける」といったお題目に止まらず、そのあたりの裏事情もきちんと国民に伝える必要があるんじゃないのかな (・・?これはビジネスの問題に繋がるんですよ。
18歳で成人式で良いじゃん、という人は、まず過渡期を考えてみてください。
過渡期は下手すると18歳、19歳、20歳の3世代同時になります。
そんなことになったら、晴れ着屋も美容室もパンクして、晴れ着屋や美容室で機会損失が生じるでしょう。
そして18歳なんだから卒業式と一緒でいいと言うのも、
・高校に進学していない人はどうする
・地元じゃない高校に進学している子をどうする
・晴れ着屋や美容室の売上が無くなる
といった課題がある。
成人式はイベントなのでそこにビジネスがついて回っていて、しかもその規模がそれなりに大きいので、おいそれとは変えられないでしょう。
20歳でのイベントとして継続するというのは、やむを得ない判断としては妥当な気がします。