【核心】フェムテックVCが示す「新ビジネス」の見つけ方
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トリッシュはこの領域の第一人者であり、カウフマンズ・フェローズ・プログラム(https://www.kauffmanfellows.org/)という世界最大の次世代ベンチャー・キャピタリスト育成機関で長年要職を務めてきました。
彼女の取り組みはここ数年のブームに乗ったものではなく、これまでの女性のエンパワーメントへの強い思いや、カウフマンズ・フェローズ・プログラムでの長年のスタートアップ業界での多様性の推進に関する様々な取り組みの結果と言えるでしょう。「自分たちが知らない分野に投資しない」のはウォーレン・バフェットがインターネットに投資しなかった(最初は責められ、バブル崩壊後にさすがといわれた)理由でもあり、説得力があります。だからこそビジネスチャンスもあるでしょうし、指摘されているように企業の福利厚生のマーケットは日本でも大きいと思います。すぐにではないかもしれませんがESGの次のトレンドになってもおかしくない。
育ってきた環境・文化、受けてきた教育などによって見える世界、痛みは違うのだとコステロ氏の話を聞いて改めて感じました。
「痛みや、問題が感覚的にわからない」、だからペインポイントを解決するための会社にお金が流れない。これは女性だけでなく、例えばアフリカ系アメリカ人、ヒスパニックの人たちも同じです。
「はだいろ」と聞いて私たちの大多数が思い浮かべるものと、黒人、ヒスパニックの人たちの思い浮かべる「はだいろ」は違います。
だからコスメで見れば「はだいろのファウンデーション」を作る時に一色ではなく、様ざまな色が必要になります。
2017年に歌手のリアーナが化粧品を発表しました。最速で売れたのは、「色の濃いファウンデーション」でした。黒人の女性は長年「コスメ業界のマイノリティ」でしたが、彼女たちがパワフルな消費者であるということが証明された事例でした。
自分のバイアスをとり払えば、新しい市場が見える。この事例も、まさにそのことを教えてくれます。