地銀DX 法人向け遅れ、AI融資など差別化余地 日銀分析
日本経済新聞
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注目のコメント
少し地銀DXについてコメントさせていただきます。
最近、シリコンバレーにて日本の地方創生支援という文脈でいくつかの地銀のと関わることがあるのですが、DXがやや目的化しているのと、ビジネスモデル自身の窮屈さを感じます。
本報告書にあるようなDXですが、これを通じてどのような価値創造に繋げるのかを深く考えている担当の方はまだまだ少なく、「なぜ」ではなく「なにを」デジタル化するかが会話のメインだったりします。
また、シリコンバレー型のスタートアップのエコシステムを真似したい、参考にしたい、という声は多いのですが、ビジネスモデルの違いという壁が大きいです。
地銀さんは結局融資先の全てから資金回収をすることが是に対して、スタートアップに張るオーソドックスなVCモデルは伸びる産業内で幅広く張り、産業が伸びる中でポートフォリオの一社でも大勝ちすれば投資資金回収というモデルで、スタートアップに求めるものが全く異なります。
時々、日本のスタートアップからは、「銀行から回収までの具体的かつ詳細な事業計画と、短期の利益創出が要求される」という悩みをもらうことがあります。
レポート本論からはややズレますが、経済の血液である資金をコントロールする主要アクターの一つである地銀。
DXのみならず存在意義そのものを議論される時期に来ているのかもしれませんね。DXというにはまだまだ程遠い状況であることは分かります。
人材だけではなく、様々な課題が山積していると思いますが、
まずは、目的を明確にして、手段と履き違えないように推進していただきたい。